マネージャーに送る言葉03
リクルートの創業者 江副浩正氏が晩年に遺したマネジメント論。
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第3章
社内にしか人間関係を持たないマネージャーがいる。こういう人が会社を動かそうとするようでは、会社はいずれ滅んでゆく。
会社もまた、社会の一組織体であるから、社外の人々と良い関係を保つことが不可欠である。
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私は、人の成長に一番大切なものは「人との出会い」だと思っています。
ただ会うのではなく、その人の考え方等、いろんなことを吸収する積極的なコミュニケーションが必要です。
ただそこにボーっといるだけでは、何の意味も、価値もありません。
お客様、取引先、同業者といろいろな機会がありますが、特に懇親会などの「飲み」の席は、相手との人間関係を造っていく上でとても大切な場だと思います。
その席でも、お客様にお酒も注がず、会話もせず、身内とばかり話している人もいますが、それは単に時間の浪費です。
自分の会社、狭い人間関係の中だけで、自分の心地良い場所をつくり、その場所にだけいると、他の人にとっての当たり前の常識が欠落してしまうことが少なくありません。
そして“大切な居場所”ですから、お客様や社外の人といるときも、その人間関係を優先してしまう…悲しいもんです。
「どんな人」と、「どれだけ出会う」か、そして色々な経験談や考え方、情報をたくさん浴びて、いい刺激をもらう。
良い出会いを重ねた分だけ人はかならず成長できます。