マネージャーに送る言葉05
リクルートの創業者 江副浩正氏が晩年に遺したマネジメント論。
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第5章
メンバーをよく理解しようとすることもマネージャーにとって大切なことである。
それよりもっと大切なことは、マネージャー自身の方針、考え方、人格までもメンバーに理解させることである。
マネージャーとメンバーとのよい人間関係は、深い相互理解から生まれる。
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仕事を進めるうえで、自分の方針や考え方を打ち出すのはとても必要。
しかし、その方針や考え方が、会社の方針や理念とベクトルがあっているかを常に意識しなければいけないと思う。
自分はこういった考え方だからこれでいいと、それぞれが自分の考えや思いだけで、走り出すと組織としての行動
が出来なくなっていく。
そして、そのマネージャーの下にいる社員達は、それが会社の方針であると思うのは当然。
だからこそ、マネージャーは経営陣の意志や、考え方、方針を、しっかりと理解し、自分のモノにして、自分の言葉
に変えて、それを分かりやすく、部下に伝えていくことが必要。
経営陣が、すべての社員ひとり一人と対話し、自分の考え、思いをわかってもらうことは難しい。
その想いや、考え方を、マネージャーが皆に伝えていかなければならないと思う。
私は、マネージャーや部下、社員のみんなに、もっと自分の事を知って欲しいし、好きになって欲しいと思う。
一緒に釜の飯を食べ、苦楽を共にする仲間だからこそ、お互いを知り信頼できる関係を築きたいと思うことはごく
自然で、当然のことだと思う。