マネージャーに送る言葉06
リクルートの創業者 江副浩正氏が晩年に遺したマネジメント論。
————————————————————————————-
第6章
優れたマネージャーは、人に協力を求める時、”彼との個人的な親しさ” によってではなく、
“仕事を良いものにするためには誰に頼むのがベストであるか” という観点からこれを行う。
誰とでも一緒に仕事ができるようにならなければならない。
————————————————————————————-
江副さんの言う、観点とは少し異なるかもしれませんが、仕事を依頼するとき、協力を求めるときに
陥りがちなのは「言いやすい人」や「頼みやすい人」に頼む、です。
本当は、○○さんに頼むべきところを、○○さんへは頼みずらいので、頼みやすい△△さんに頼む。
頼まれやすい△△さんの能力が卓越したものであれば良いのですが、大抵は、まだ未熟な人が
多く、それなのに仕事がどんどん増え、処理能力を超え、オーバーフロー…
頼んだ人も、頼んだらそれで終了。
結果、仕事の質が悪くなり、さらに手間暇がかかり、お客様や、周りの人に迷惑がかかる。
それが、わかっているのに「頼みやすい」から、また△△さんに頼む。
私は、仕事をする上で、プロ意識をしっかり持つことが必要だと思います。
プロの心構えはいくつもありますが、重要な事として、
「個人の好き嫌い」や「話しやすい、話しにくい」、「こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか」等の
“個人的感情を優先して仕事をしない” ことが必要です。
個人の感情や趣向を持ち込むと、冷静な判断も、仕事を良くするための判断、部下や上司、仲間
を評価する基準もおかしくなり、結果として職場の人間関係もうまくいかなくなります。
「プラーベートを仕事場に持ち込まない」プロの鉄則です。