マネージャーに送る言葉18
久しぶりになりましたが、残り三回となりました。
リクルートの創業者 江副浩正氏が晩年に遺したマネジメント論。
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第18章
“もっと期限が先ならば” “もっと人がいれば” “もっと予算がおおければ…いい仕事ができるのに” と嘆くマネージャーもいる。
マネジメントとは、限られたヒト・モノ・カネ・そしてタイムをやりくりし、それぞれの最大活用を図ることである。
経営の成果は常に、それに投入された経営資源(ヒト・モノ・カネ・タイムなど)の量との関係で計らねばならない。
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マネージャーの役割は、「戦略」を実現するために、戦略を実行レベルに落とし込み、具体的なオペレーション体制をつくること。
戦略の意味を正しくくみ取り、より具体的な「戦術」を考え、現場のリソース(状況)を理解して実行プランをつくること。
そしてPDCAを繰り返し、よりよいものを定着させていきます。
人財や資金などの会社や部門のリソース(経営資源)は限られています。
だからこそ、いま必要なことは何なのかを考え、選択と集中をしなければならない場面が多くあります。
マネージャーは現場の実行レベルで、「何をやるか」だけではなく、「何をやらないか」もしっかりと見極めていかなければならないのです。
どれだけ良い「戦略」があっても「実行」出来なければ絵に描いた餅。
成果は出ません。
戦略が10点の出来でも、現場で2しか実行できなければ
10×2=20点にしかなりません。
しかし、戦略を見直し、8点の戦略でも、現場で10実行できれば
8×10=80点の成果が出ます。
マネージャーは、現場の現状を理解し、経営トップの戦略を実行するために、現場に併せて最適化する、重要な役割を担っています。
だからこそ、現場の状況をもっともっと知らなければなりません。
