具体的な事例から学ぶ「ケース・スタディ」
職場やビジネスの中では、日々いろいろな出来事や問題が発生します。
会社では、リスクを最小に抑えるため、お客様に迷惑をかけないように「嫌な話」ほどスピーディに社内で情報伝達、共有をしなければいけません。
そして個人や企業が成長する上で、結果を注意、指摘するだけではなく、具体的なケース(事例、事件、出来事)を基に、グループで討議し、問題点を分析したり、解決策を立案したり、ものの見方や考え方を、そろえる事が必要です。
特に、事故やトラブル等、1人が体験したことを、みんなで共有することで、具体的に検討することで、次に起こった際の対応策や、未然に防ぐ施策をとることができるようになります。
そういった組織での問題発見能力の向上、解決能力の育成をする手法に「ケース・スタディ」という手法があります。シカゴ大学で最初に行われた手法で、シカゴ方式ともいいます。
「ケース・スタディ」の特徴は
①問題発見、問題分析、意思決定など能力を開発、統一化を図る。
②ものの見方や考え方について、自己の特徴や他者の特徴を認識する。
③グループ討議の過程を通して、相互に啓発し合い、ものの見方や考え方をさらに広く深いものにする。
具体的なケースをモデルとして、個々の問題の中から共通の真理を引き出す洞察力を学習することもできます。
グループで取り組むみ、討議の過程を通して、ものの見方や考え方の相違がすりあわされ、そこから相互啓発が生まれます。
お互いのものの見方や考え方が、よりいっそう幅広いものや奥行きの深いものに開発されることが期待できます。
事例について、考察することによって、類似の問題が発生した時、解決するための応用力を養成することができます。
会社の成長は、そこに働く社員一人ひとりの成長なくしては、なり得ません。
お客様へのサービス向上の為に、そういった事例こそ、どんどん社内で共有し、その中から学び、新しいサービスを生み出していきたいと思います。
トラブル等、嫌な事からこそ、多く学べるものがあるのですから。