人が育つ組織と仕組み、文化をどう創っていくか
春が近づき桜の蕾も膨らんで、寒暖差が激しく洋服選びは大変ですが、暖かい日は、なんとなくソワソワ、ワクワクする時期になってきました。
クラスコでは、今年もたくさんの新卒の社員が入社される予定で、私は、会社の教育全般も担当しているので、新入社員研修のスタートに向けて、少しづつ準備を進めています。
まずは 入社前の内定者の皆さんとのオンライン研修を週明け実施する予定で、資料づくり。
久しぶりにみんなと会えるので楽しみにしています。
入社前の皆さんの心配や不安を少しでもとり除き、一緒に働く仲間の顔を見て、4月1日へ向けてのステップになればと思っています。
私たちがメインでおこなっている、不動産業界において、「社員の成長」は企業の成長と直結します。
しかし、経営者やマネージャーの方から見ると「育てたつもりが、なかなか成長していない」スタッフ側からすると「やっているけどなかなか成長できない、忙しそうで教えてもらえない、聞けない」と悩みも多いのではないでしょうか。
クラスコの社員さんは、「年齢関係なく、皆さん仲がいいですよね」「若い人でも、なぜ自から行動できるんですか?」「皆さん、成長意欲が高いですよね」など、よく言われます。
会社は、そのビジョンを実現するために集まった「人」の集合体ですから、「人が成長」することが「会社の成長」となり、より良いサービスをお客様に提供することができ、お客様の期待がまた会社の従業員の成長意欲やモチベーションにつながっていく、それをしっかりと回していくのが組織戦略として重要だと思います。
私は、『社員一人ひとりが成長するために必要な仕組みと、チャレンジする文化』があれば、人は自然に育つものだと思っています。
クラスコでは、社員一人ひとりが「自ら成長し続ける仕組みと環境づくり」を常に進化させていくための、人材育成、組織戦略をつくりをおこなっています。
その秘訣は!
1. 成長を支える仕組みとサイクル
クラスコでは、以下の3つのサイクルを回すことで、社員の成長を促しています。
①「知る」:教育と情報共有
- 独自の研修制度:「ビジネスパーソンとしての普遍的なスキルの取得」から、業界で必要な知識、例えば「賃貸管理会社の基礎知識」から「経営視点での事業運営」まで段階的に学べる仕組み
- ナレッジ共有の文化:成功事例や失敗事例、Q&Aなど、各自が知り得た知識を社内でオープンに共有し、全員が学べる環境を整備
- DXを活用した情報の見える化:CRM・業務管理ツールで進捗を可視化し、学びを業務に活かせる
②「考える」:主体性を育む
- 「なぜ?」を問う文化:単なる業務の指示ではなく、「なぜこの業務が必要か?」を理解させる
- 知識を現場で使えるアウトプット型の研修:アウトプットを中心とした「フォローアップ研修」や「意見発信を積極的に行う環境」の促進
- 経営者目線の育成:管理職候補だけでなく、全社員に「事業収益」や「市場戦略」の知識を学ばせる
③「実行」:とにかくやってみる
- まずやってみる文化の定着:どれだけ計画しても実行しなければ意味がありません、計画が3割でも「やってみる」スピード感を持った実行推奨。
- 「現場で実践→フィードバック」の高速回転:トライ&エラーを高速で回す
- 実行力を支える「TTS」:やると決めたら「TTS」タスクブレイクダウン・TODO・スケジュールで、実行促進。
2. 人材育成を支える3つの文化
多くの企業が抱える課題の一つに、「指示を待つだけの社員」が増えてしまうことがあります。クラスコでは、社員の「自走力」を引き出すために、以下の施策を導入しています。
①「GO FUN」文化
- クラスコのビジョン「GO FUN(FAN)」=「楽しく、ファンを増やす」
- クラスコでは、具体的な価値観や行動原理を全社で共有し、日々の行動に落とし込む「ビジョン経営」を実践しています。
- 明確な価値観を持つことで、仕事に対するモチベーションが自然と高まり、社員の行動の軸がぶれにくくなります。
②「指示待ち社員」をなくす「自己解決型」でオープンなフィードバック
- 新人に対して、「答えを教える」のではなく「自分で答えを探す力」を育てる
- 例:「この案件、どうしたらいい?」→「あなたはどう考える?」と質問を返し、考えさせる
- 失敗を責めず、「次にどう活かすか?」を重視
③「挑戦する」:経験とフィードバック
- チャレンジを奨励する評価制度:成功・失敗に関わらず結果だけではなく、その「プロセス」自体を評価
- チャレンジ目標・成長目標の設定:具体的な目標を設定し、その成長に対して1to1面談などでのサポート体制
- 会社が成長機会を与えるが、「学ぶ・挑戦するかどうかは自分次第」という考え方:「待っていても成長しない」ことを理解させ、行動を促す
人が育つ環境は「仕組み×文化」でつくっていく
皆さんの会社では、社員が自ら学び・考え・動く仕組みはありますか?
社員が成長し続けるためには、「教育の仕組み」「自走力を引き出す仕組み」「挑戦を後押しする文化」が一体となって機能することが何より重要です。
✔ 「知る・考える・実行する」サイクルを回す
✔ 指示待ちではなく「自走する人材」を育てる仕組みを作る
✔ 社員が自然と成長できる文化を醸成する
いまクラスコで実践しているこの仕組みは、不動産業界だけでなく、どんな企業にも応用できると思います。
「うちの会社でも導入できるかも?」と思った方は、ぜひ一度取り入れてみてください!
次回はまた 「具体的な取り組み」 についても詳しく書きたいと思います!