「自走する人材を育てる」クラスコ流新入社員研修|習慣×eラーニングで育つ力
こんにちは、クラスコグループの清水です。
今年も新たな仲間を迎え、首都圏を含む新入社員がクラスコグループ本社で、約1ヶ月間にわたるフレッシャーズトレーニング(新入社員研修)を実施しました。
私たちが大切にしているのは、単なる「型通りの新人教育」ではありません。
現場に出てしっかりと“自走”できる人材を育てること。
今回は、クラスコが目指す人材育成のあり方と、フレッシャーズトレーニングの具体的な中身、そしてそれを支える教育インフラ「eラーニング」についてご紹介します。
◼︎一般的な新入社員研修との違い
世の中の多くの企業で実施されている新入社員研修は、以下のような“基礎”を習得することが目的です。
- ビジネスマナー(名刺交換・挨拶・敬語)
- 電話対応やメールの書き方
- 社内ルールや就業規則
- 社会人としての心得
- 業務の基礎知識
もちろんこれらは社会人として必要不可欠で大切な基礎ですが、それだけでは現場に出たときに“活躍できる人材”にはなりません。
実際のビジネスの現場で求められるのは、
- 相手の意図や目的を正確に理解する力
- 正解のない課題に対して自ら考える力
- 自分の頭で判断し、自ら行動する
そして、成果を出す!つまり、“自走力”です。
◼︎クラスコのフレッシャーズトレーニングは「習慣」を育てる
クラスコの新入社員研修は、この“自走力”を育てるために構成されています。ポイントは、「知識」よりも「習慣」にフォーカスしているということ。
▶ クラスコの4つの習慣サイクル
- 理解する:上司やお客様の依頼の意図・背景を汲み取り、目的を理解する
- 考える:すぐに答えを求めず、自分なりに仮説を立てて考える
- 行動する:正解が分からなくても、まずやってみる
- 振り返る:結果を見て終わりではなく、改善点を見出して次に活かす
これらの習慣を、毎日の研修やフィードバック、内省を通じて自然に身につけられるように設計しています。
◼︎“知識”はEラーニング「KYOUIKUN(きょういくん)」で、で効率化
クラスコの育成の特徴のひとつが、eラーニングシステム「KYOUIKUN(きょういくん)」の活用です。
新入社員が入社する前後のタイミングで、下記のような基礎的な業務知識をオンラインで学べるようにしています。
- ビジネスマナー(動画+確認テスト)
- ビジネスパーソンとしての基本的な考え方や行動理論
- 社内システムや帳票の使い方
- 賃貸管理行の全体の流れ
- 業務用語や業務の基礎知識
- クラスコ独自のルールや考え方
これにより、知識は、いつでも・何度でも・自分のペースで復習できる仕組みにしています。
対面研修では“考え方”や“行動習慣”そして学んだことの定着にしっかりと時間を使うことができ、リアル研修とデジタル教育を切り分けた、効率的な育成環境を実現しています。
「繰り返し復習できる」「現場でも確認できる」「拠点が離れていても同じ教育水準が保てる」といった点も、eラーニングの大きな利点です。
◼︎少しだけ中身を紹介します
フレッシャーズトレーニングの中では、講義だけではなく対話や実践、内省を中心にしたワークを多く取り入れています。
たとえば──
- 「目標は?どんなビジネスパーソンになりたいですか?」
- 「あなたのロールモデルは誰か?」「なぜそう思うのか?」を言語化するワーク
- 「今日の研修で、どんなことを学びましたか?」
- 「次に自分がどう行動したいか、決めていますか?」
- 「振り返り→次の行動宣言」サイクルの定着
ここでは“正解”を求めていません。
大切なのは**「考える習慣」「言葉にする習慣」**です。
これらを通じて、“正解を覚える”のではなく、“自分で考えて動くための思考のクセ”をつけていくことが狙いです。
◼︎クラスコが育成にこだわる理由
クラスコのビジョンは「世界中に『人生楽しい人』『ファン』を増やす」こと。
そのためには、目の前の課題を他人ごとにせず、自分ごととして捉え、考え・動き・挑戦できる人材が不可欠です。
誰かに言われたから動く、誰かが決めたからやる──そういう“待ち”の姿勢では、人生も仕事も面白くなりません。
だからこそ私たちは、入社直後のこの1ヶ月、そしてその後の3年間のフォローアップで「思考の型」と「行動の習慣」を、本気で伝えています。
◼︎1ヶ月の成果を発表
約1ヶ月のフレッシャーズトレーニングを経て、新入社員たちは、それぞれの学んだことを、役員・マネージャーの前で発表しました。
正直なところ、内容はまだまだで、私からのフィードバックも厳しいものになりましたが、
学んだことを一生懸命アウトプットしようと取り組んでいる姿勢は素晴らしいものでした。
この姿勢を持つことが、ビジネスパーソンとしてのこれからの人生を決めますので、新入社員たちは、マインドチェンジができ、まずは現場で成長するための土台ができたのだと感じました。
◼︎まとめ:この1ヶ月は“終わり”ではなく“始まり”
しかし、これはゴールではありません。
ここからが本当のスタートです。
現場に出て、悩み、つまずきながらも前に進む中で、今回身につけた“自走の習慣”が生きてくる──そう信じています。
そして私たち育成側の役割は、「教える」ことではなく、
- どうすれば成長の機会を与えられるか?
- 本人が考え、動ける仕掛けを作れているか?
この問いを持ち続けることだと思っています。
これから、現場でのOJTや実践の中で、どんどん伸びていくはずです。
この“伸びしろのある状態”をつくるのが、私たち育成側の責任でもあります。
この育成文化こそが、クラスコグループの礎になっていると感じています。
▶ 次回予告
「なぜクラスコでは、指示待ち社員が育たないのか?」
育成文化の中核にある、“問いかけ”と“任せる仕組み”について、さらに詳しくご紹介します。
▼ クラスコの教育設計を支えるeラーニング「KYOUIKUN(きょういくん)」について詳しくはこちら
https://www.crasco-consul.com/service/kyouikun