「仕組みで人が育つ」──タレントマネジメントシステム「かつやくん」が完成
- 戦略

クラスコグループでは、四半期に一度「リーダーブースト」という全リーダークラスが集う会を開催しています。
目的は、**“感覚ではなく、仕組みでリーダーシップを磨く”**こと。
この場は、グループ会社を横断してノウハウや成功事例を共有し、
組織の未来をつくるための「共通言語」をアップデートする時間です。
そして今回、その会の中心テーマとなったのが──
タレントマネジメントシステム「かつやくん」の完成でした。
タレントマネジメントシステム、いよいよ始動。
今回発表されたのは、クラスコが長年構想してきた
人材育成とマネジメントの新基盤。
このシステムは、単なる人事評価のツールではありません。
一人ひとりの「能力」「意欲」「行動」「学び」を可視化し、
**“成長を感じながら成果を出せる仕組み”**を目的に設計されました。
企業が一定の品質を保ち、成長を続けるためには、
行動や判断を「思いつき」や「感覚」に任せず、
仕組みで支えることが不可欠です。
今回のシステム開発は、まさにその思想の具体化。
「組織を動かす力」と「人を育てる力」を、見える形に落とし込みました。
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「正しくするべきこと」を明確にする
今回のリーダーブーストでは、
タレントマネジメントシステムをもとに、
**“あるべきリーダー像”と“日常行動の基準”**を全員でディスカッションしました。
その中で特に重要だったのが、
「会社として何をしてほしいか」を言語化し、明確にしておくこと。
それを「チェック表」や「グレードル表(等級基準)」に落とし込むことで、
誰もが自分の現在地と目指す姿を理解できるようになりました。
つまり、
正しくするべきことが明確になるからこそ、
正しい努力が生まれる。
そして同時に、
「なぜ評価されないのか」も明確になります。
努力の方向性が可視化されることで、曖昧さが消え、
**“納得感のある成長スパイラル”**が生まれるのです。
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評価とは、信頼を可視化する仕組み
評価は、誰かを順位付けするためのものではありません。
それは、**“信頼を言語化する仕組み”**です。
人は「何を求められているか」「どこまでやればいいか」が見えると、
迷いが減り、自然と行動が整っていきます。
その結果、個々の成長がチームの力に変わり、
組織全体が同じ方向に進み始める。
これはまさに、「タレントマネジメント」が機能し始めた瞬間です。
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感覚から、再現性のあるマネジメントへ
マネジメントは、経験や感覚に頼る時代ではなくなりました。
再現性のある成果を出すためには、
行動・思考・判断のプロセスを仕組みに落とし込むことが必要です。
今回のシステムでは、
現場が迷わずに行動できるよう、各業務に「行動チェック表」を設け、
何をもって“できている”と判断するのかを明確化しました。
属人化を防ぎ、誰が担当しても同じ品質で成果を出せる。
その結果、組織としての信頼力が高まります。
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成長を“感じられる”組織へ
クラスコが大切にしているのは、
「成果を上げること」だけではなく、
**“できないことができるようになる実感”**を社員一人ひとりが感じられること。
人が成長を感じられるとき、モチベーションは自然と内側から生まれます。
タレントマネジメントシステムは、
その「小さな進化」を見逃さず、正しくフィードバックできる設計になっています。
「成長が見える化」されることで、社員は安心して挑戦でき、
リーダーは迷わず支援できる。
それが、クラスコの考える“人材育成の仕組み”です。
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未来をつくるには、「今」を仕組みに変える
未来をつくるには、夢やビジョンだけでなく、
**“今のベースを丁寧に運用すること”**が欠かせません。
仕組みが整えば、現場は自由に動ける。
ルールが明確になれば、リーダーは未来に集中できる。
リーダーブーストは、まさにその「仕組みと人」を繋ぐ場です。
そして今回完成したタレントマネジメントシステムは、
クラスコの次なる成長を支える“OS(基盤)”になります。
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