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小村典弘のブログ

「指示待ち」は、なぜ生まれるのか?クラスコ流「自走できる人材」を育てる研修プログラムの全貌

指示待ち

【小村典弘の視点】人材育成・組織戦略・企業文化

こんにちは。クラスコグループの小村典弘です。

企業経営において、特に不動産業界の課題として常に挙がるのが「人材育成」と「人手不足対策」です。 現場からよく聞くのが、**「指示待ちの社員をどうにかしたい」「自分で考えて動けるプロを育てたい」**という声です。

なぜ「指示待ち」が生まれてしまうのか。それは、単に社員の能力の問題ではなく、**「自分で考え、行動する機会を奪ってしまう」**企業の文化や仕組みに原因があると考えます。

今回は、この課題を根本から解決するため、クラスコが全社を挙げて実践している**「指示待ち人間からの脱却」をテーマとした研修プログラム**と、その設計に込めた私の経営哲学を公開します。

 

私たちのミッション:「指示を待つ時間」を「アイデア実行の時間」に変える

 

クラスコグループのビジョンは「GO FUN(FANを増やす)」です。この実現のために、私たちは**「DO IDEA(課題発見×アイデア実行)」**をミッションとし、社員一人ひとりに挑戦とイノベーションを求めています。

私たちの研修のゴールは、単なる知識習得ではありません。

**【BE A TATSUJIN(プロフェッショナルとして進化し続ける)】という行動指針のもと、「自分で課題を発見し、アイデアを実行できる」プロフェッショナル、つまり“自走できる人材”**を徹底的に育てることです。

 

クラスコ独自!「自走力」を定着させる実践型研修の仕組み

 

新入社員が最初から「自走」できるわけではありません。しかし、正しい環境と訓練があれば、必ずその芽は育ちます。私たちは、**「考える力」と「吸収力」**を同時に高める独自の4ステップを研修の核としています。

 

1. 知識よりも「習慣」を育む4つのステップ

 

私たちの研修は、座学中心の知識教育ではなく、**「考える習慣」**を身体に染み込ませることに注力しています。

  • 自分で考える: 課題に対し、まず自分の頭で仮説を立て、解決策を模索する。
  • 考えをアウトプットする: 自分の意見やアイデアを言葉や資料にして明確に表現する。
  • テーマについて議論する: 多様な視点に触れ、自分の考えの「穴」を見つけ深める。
  • 人の意見を聞き、チームでまとめる: **「素直さ」**を持って他者の知恵を吸収し、チームとして最大の成果を導き出す。

このサイクルを回すことで、社員は指示を待つ前に**「どうすれば解決できるか」**を自問自答する習慣が身につきます。

 

2. TATSUJIN START:社会人の「土台」を築く1ヶ月間の集中訓練

 

新入社員研修「TATSUJIN START」では、この4ステップを徹底的に実践します。

  • プロの「スタンス」の徹底: 「期待を超えるとは何か?」を徹底的に学び、お客様や会社からの信頼を築くための行動原理を体得します。
  • 事業の本質理解: クラスコが不動産テックなどの事業を行う本質的な理由を理解し、自分の業務と会社全体のビジョンを繋げる訓練をします。
  • アウトプット重視のグループワーク: 課題発見からアイデア創出までを実践し、チームワークと対話の習慣を身体で覚えます。

 

3. TATSUJIN GROWTH:現場での成長を支える3年間のフォローアップ

 

育成は入社時で終わりません。配属後も、**「TATSUJIN GROWTH」**という3年間のフォローアップ研修を通して、成長を支え続けます。

1年目:毎月1回 / 2年目:2ヶ月に1回 / 3年目:四半期に1回

現場での実践と連動した内省(振り返り)、1on1などを通して、プロフェッショナルの**“核”**を育て、現場での自走力を定着させます。

 

経営者が「続けること」が、文化をつくる

 

「自走できる人材」が育つかどうかは、採用した個人の能力以前に、経営者と会社がどれだけ真剣に育成の仕組みと文化を「続ける」かにかかっています。

  • ビジョン → 仕組み → 可視化 → 組織運用 → 内省

このサイクルこそが、クラスコが人を育て、**【企業の成長】**を支える揺るぎない土台です。

成功も失敗も包み隠さず共有し、「変わり続ける文化」を創ることが、社員のモチベーションと自律性を高めます。

**【不動産経営者】の皆様にとって、弊社の取り組みが「組織強化」「人手不足対策」**の一助となれば幸いです。金沢からイノベーションを発信し続けるため、今後も“人の成長”に全力を注ぎ続けます。

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