経営者の体力は、未来への投資。腰痛克服からトレーニングが教えてくれた「価値創造の哲学」
- 思考

経営者にとっての「体力」という資本
腰痛が突きつけた、経営者としての危機
経営者にとって、体力は資本であり、未来への投資そのもの。
とはいえ、私自身もかつては腰痛に悩まされていました。長時間のデスクワークで座るのも辛く、朝ベッドから起き上がるだけで激痛が走る。出張から戻れば疲労が数日残り、気力はあっても体がついてこない。そんな時期が続きました。
「このままではいけない。まずは自分が健康でなければ、社員やお客様を幸せにできない」
そう思い、最初に始めたのが水泳です。腰への負担を避けつつ全身を動かせるのが自分に合い、痛みが和らぎはじめました。次に加圧トレーニングを取り入れることで、体と向き合う時間が本格的にスタートしました。
この体験は、単なる健康維持にとどまらず、経営の考え方そのものに影響を与えていくことになります。
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ウェイトトレーニングと経営の共通点
トレーニングを続けるなかで感じたのは、**「ビジネスと筋トレのプロセスはとてもよく似ている」**ということでした。
目標設定とPDCAサイクル
「スクワットで100kgを上げたい」「ベンチプレス80kgを目指したい」。
まず目標を描き、そこから逆算して日々のメニューを組み立てる。これは、事業計画を立てて日々の改善を重ねる経営と同じです。
継続と小さな成功体験
筋トレは一気に結果が出るものではありません。
昨日できなかったことが、今日は少しできるようになる。その積み重ねが、大きな成長につながります。
これはDXや業務改善にも似ています。大きな改革を一度で成し遂げるのは難しくても、小さな改善を重ねることで、やがて大きな変化が生まれます。
限界を超えるマインド
トレーニングでは必ず「もう無理だ」と思う瞬間があります。
そこであと一歩を踏み出すことで、筋肉は成長する。
その感覚は、クラスコの理念 「DO IDEA(実行・挑戦・アイデア)」 にもつながっています。常識や制約に縛られず挑戦を続けることが、次の可能性を切り開くのだと感じます。
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経営と体力の関係を考えるヒント
ここまで書いてきたことを、同じように日々走り続けている経営者の皆さんにシェアしたいと思います。
• 体力を経営戦略の一部としてとらえてみる
「疲れているから今日は判断を先延ばしに…」そんな経験は誰にでもあるはず。体調の良し悪しが意思決定の質に直結するのは間違いありません。
• 小さな一歩から始めてみる
いきなり大きな改革をしなくても、1日15分の散歩や、週1回の軽い筋トレからでも十分です。小さな積み重ねが、大きな変化のきっかけになります。
• 未来への投資と考える
会社の成長に投資するのと同じように、自分の体への投資も長期的に見れば経営の安定につながります。
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人生の「資産価値」としての体力
腰痛から始まった私の取り組みは、筋肉だけでなく、挑戦する心や続ける力、そして自分を信じる気持ちを育ててくれました。
体力は会社を成長させる力であると同時に、経営者自身の「人生の資産価値」を高めるもの。
未来のビジョンを実現するために、今日からできる一歩を一緒に踏み出していきませんか。