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小村典弘のブログ

賃貸管理業界を「進化」させる。未来会議で確信した、DXとデザインが織りなす新時代の経営戦略

賃貸管理業界を「進化」させる。未来会議で確信した、DXとデザインが織りなす新時代の経営戦略

賃貸管理業界を「進化」させる。未来会議で確信した、DXとデザインが織りなす新時代の経営戦略

この記事の対象読者:経営者、不動産業界関係者、これからの働き方を模索するすべての方へ

先日開催された「賃貸フェス」での熱狂。旧中学校をリノベーションした開放的な空間で、私たちは何を語り、何を見出したのか。クラスコ代表・小村典弘が、不動産ビジネスの未来を「DO IDEA(実行されるアイデア)」の視点から紐解きます。


1. 「未来会議」という挑戦。なぜ今、私たちは集まったのか

皆さん、こんにちは。クラスコの小村典弘です。

先日、私たちが主催する「賃貸フェス」を開催いたしました。全国から志を同じくする経営者、プロフェッショナルの皆さんに集まっていただき、熱い議論を交わした一日は、私にとっても非常に大きな刺激となりました。

今回のテーマは「未来会議」

今、私たちの不動産業界、特に賃貸管理業界は大きな分岐点に立っています。人口減少、少子高齢化、そしてテクノロジーの劇的な進化。これまでの「管理戸数を増やせば利益が出る」という単純なモデルだけでは、もはや通用しない時代がすぐそこまで来ています。

「これから、どうあるべきか?」

「どうすれば、もっと世の中に貢献し、業界の地位を向上させられるのか?」

この問いに対し、ただ受動的に待つのではなく、自らの手で答えを創り出していく。そのための第一歩として、この「未来会議」を位置づけました。業界全体が進化するために必要なのは、競合他社を蹴落とすことではなく、「知の共有」と「共創」です。私がこれまでクラスコで実践し、失敗し、学びを得てきたすべてをオープンにし、共に高め合う場所を作りたいと考えました。

2. アーツ千代田3331が教えてくれた「コンバージョン」の本質的価値

今回の会場選びには、私なりの強いこだわりがありました。選んだのは、東京・外神田にある「アーツ千代田3331」。ここは旧練成中学校をコンバージョン(用途転換)して生まれたアートセンターです。

中学校の校舎という、かつては学びの場であった空間が、リノベーションによって「表現と交流」の場へと生まれ変わっています。教室の面影を残しつつも、洗練されたギャラリーやオフィス、カフェが同居するその姿は、まさに私たちが不動産業界で目指すべき「価値の再定義」を体現していました。

当日は天候にも恵まれ、全面のガラスをフルオープンにして開催しました。室内から隣接する公園の鮮やかなグリーンが見え、心地よい風が吹き抜ける。この「境界を曖昧にするデザイン」が生み出す開放感は、参加者の思考を柔軟にし、活発な議論を促してくれました。

これこそが不動産の持つ力です。ただの箱(建物)を提供するのではなく、そこに集まる人の感情や行動をデザインする。古くなったから壊すのではなく、その記憶や構造を活かしながら、現代のニーズに合わせた新しい息吹を吹き込む。「リノベーション」と「コンバージョン」は、単なる修繕ではありません。それは、「不動産の寿命を延ばし、資産価値を最大化する経営戦略」そのものなのです。

「古いから価値がない」と決めつけるのは、経営者の思考停止に他なりません。そこにしかない「物語」を見つけ出し、デザインとアイデアで光を当てる。これこそが、私たちプロフェッショナルの仕事です。

3. 不動産DXの現在地:単なる効率化を超えた「体験」の設計

未来会議の大きな柱の一つが「不動産DX(デジタルトランスフォーメーション)」でした。

多くの企業がDXを「業務の効率化」や「ペーパーレス化」だと考えています。もちろん、それは大前提です。しかし、私の考えるDXの本質は、その先にあります。それは、「顧客体験(UX)の劇的な向上」と、「人間にしかできない創造的な仕事へのシフト」です。

テクノロジーは手段であって、目的ではありません。例えば、私たちが開発・提供している「TATSUJIN」シリーズは、現場の「不」を解消するために生まれました。煩雑な事務作業やアナログな管理体制をテクノロジーで自動化することで、社員の時間は空きます。

その空いた時間で、あなたは何をしますか?

これこそが、経営者が問われるべき課題です。浮いた時間を使って、より深い提案をする。入居者様の満足度を高めるイベントを企画する。オーナー様の資産防衛のためのコンサルティングを行う。DXによってもたらされる真の価値は、「心の余裕」と「クリエイティビティの解放」にあります。

また、今の時代、顧客(入居者・オーナー)はすでにデジタル化されています。スマホ一台で、いつでもどこでも情報を得て、評価をします。このスピード感に対応できない企業は、市場から淘汰されます。「デジタルを導入するかどうか」を悩むフェーズは終わり、「デジタルをどう使いこなして、最高の顧客体験を作るか」というフェーズに移行しています。

4. 「DO IDEA」が組織を変える。アイデアを実行に移すための思考法

私の経営哲学の核にあるのが「DO IDEA(ドゥ・アイデア)」です。

世の中には素晴らしいアイデアを持った人がたくさんいます。「こんなサービスがあったらいいな」「こんな風に会社を変えたい」と語る人は多い。しかし、それを「実行(DO)」できる人は驚くほど少ないのが現実です。

「やってみたけど、うまくいかなかったらどうしよう」

「まだ準備が整っていない」

「周囲の理解が得られない」

そんな理由で、多くの輝かしいアイデアが闇に葬られています。しかし、変化の激しい現代において、「完璧な準備」を待っている時間は、最大のリスクです。

クラスコでは、まずは「やってみる」ことを大切にしています。100点満点を目指して1年かけるより、60点のアイデアを1週間で実行に移し、そこから得られたフィードバックをもとに改善を繰り返す。この「アジャイルな姿勢」こそが、イノベーションを生む唯一の道です。

「DO IDEA」を組織に浸透させるためには、失敗を許容する文化が必要です。失敗を責めるのではなく、「なぜ失敗したのか?」「次はどうすればいいのか?」という知見を共有したことを称賛する。そのような心理的安全性が確保された場所でこそ、社員は自ら考え、行動するようになります。

経営者の役割は、答えを与えることではありません。「DO IDEA」が生まれ、実行されるための「土壌」を耕し続けることなのです。

5. 人材不足を解消する「クリエイティブな働き方」と組織のブランディング

不動産業界全体が直面している課題、それは「人材不足」と「離職率」です。

「きつい」「休みが少ない」「アナログで古い」……そんなネガティブなイメージが、まだこの業界には根強く残っています。しかし、私は確信しています。不動産管理という仕事は、本来「人生をプロデュースする、最高にクリエイティブな仕事」であるはずです。

このギャップを埋めるためには、働き方の再定義が必要です。
今回の会場であるアーツ千代田3331のような、ワクワクする空間で働くこと。テクノロジーを駆使してスマートに仕事をこなすこと。そして、自分の仕事が「誰の、どんな幸せに繋がっているのか」を実感できる仕組みを作ること。

「この会社で働いていることが誇らしい」

そう社員に思ってもらえる「インナーブランディング」こそが、最強の採用戦略であり、最高の生産性向上策です。クラスコでは、オフィスのデザインはもちろん、名刺や封筒、さらには社員が使用するツールの一つひとつにまで「デザイン」の力を取り入れています。デザインは単なる装飾ではなく、「その企業の意思」を伝えるための強力なコミュニケーションツールだからです。

「かっこいい」「面白い」「新しい」。そんなワクワクする要素が職場にあれば、自然と意識の高い人材が集まります。そして、クリエイティブな環境で育った社員は、お客様に対してもクリエイティブな提案ができるようになります。このプラスの循環を創り出すことが、経営者の使命です。

6. ストックビジネスの終焉と、価値創造ビジネスの始まり

賃貸管理は、ストックビジネス(継続収益モデル)の代表格と言われてきました。確かに、一度管理を預かれば、毎月一定の管理料が入ってきます。しかし、これからの時代、「ただ管理しているだけ」のストックビジネスは、手数料の引き下げ競争に巻き込まれ、次第に衰退していくでしょう。

私たちが目指すべきは、「価値創造ビジネス」への転換です。

賃貸住宅を、ただ「住む場所」として提供するのではなく、「豊かなライフスタイルを楽しむ拠点」へと昇華させる。例えば、趣味に特化したリノベーション部屋を提供したり、入居者同士のコミュニティを促進したり。あるいは、徹底的なデータ分析に基づき、空室期間を最小化し、成約賃料を最大化する「攻めのコンサルティング」を提供したり。

オーナー様から見て、「あなたに管理を任せているからこそ、私の資産は守られ、成長している」と実感していただけるレベルにまで、私たちのサービスの質を引き上げなければなりません。

そのためには、私たち自身が常に学び続け、最先端の情報を取り入れ、それを具体的な「サービス」へと具現化していく必要があります。今回の「未来会議」で多くの仲間と共有した視座は、まさにこの「価値創造」の源泉となります。

7. 今すぐ実践すべき3つのアクションプラン

「話はわかった。では、明日から何をすればいいのか?」

そう思われた経営者、リーダーの皆さんに、私が提案する「3つの具体的アクション」をお伝えします。

① アナログ業務を1つだけ「完全に」廃止する

いきなりすべてをデジタル化しようとすると、必ず現場から反発が起きます。まずは、社内にある「これ、本当に紙である必要があるのか?」という業務を一つだけ特定し、それを徹底的にデジタル化、あるいは廃止してください。その成功体験が、組織に「変われるんだ」という自信をもたらします。

② 「自社が提供している体験」を書き出してみる

「何を管理しているか」ではなく、「お客様にどんな体験を提供しているか」を言語化してください。「トラブルを解決して安心を届けている」「休日のワクワクを演出している」など、体験にフォーカスすることで、デザインやサービスのあるべき姿が見えてきます。

③ 現場の「DO IDEA」を拾い上げる場を作る

月に一度、あるいは週に一度、役職を問わず「もっとこうすれば良くなる」というアイデアを出す時間を設けてください。そして、その中から一つでもいいので、その日のうちに実行を決定してください。経営者の「決断のスピード」が、組織の「実行のスピード」を決めます。

8. まとめ:共に未来を創るパートナーとして

アーツ千代田3331のあの開放的な空間で感じた、ポジティブなエネルギー。それは、私一人の力ではなく、そこに集まった皆さんの「業界をもっと良くしたい」という強い意志が作り出したものでした。

不動産業界の未来は、決して暗いものではありません。
むしろ、テクノロジーとデザイン、そして私たちの情熱を掛け合わせれば、これまで以上に大きな価値を社会に提供できる、希望に満ちた業界です。

私たちは、ただの不動産屋ではありません。「街を創り、人の幸せな暮らしをデザインする」プロ集団です。

今回の未来会議は、あくまで通過点です。これからもクラスコは、挑戦を続けます。新しい仕組みを創り、それを全国の仲間に共有し、業界全体のスタンダードを底上げしていく。それが、私がこの業界に生きる使命だと感じています。

もし、あなたが今の経営に限界を感じていたり、もっと面白い未来を創りたいと願っていたりするなら。ぜひ、私たちと一緒に歩んでいきましょう。アイデアを「DO」すること。その一歩から、すべてが始まります。

進化を恐れず、ワクワクする未来をデザインしよう。

DO IDEAで、世界はもっと面白くなる。

株式会社クラスコ 代表取締役社長

小村 典弘


 

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