石川県内仲介件数 13年連続No.1

石川県内仲介件数 13年連続No.1
メニュー
小村典弘のブログ

【書評】生産性を劇的に変える「問い」の立て方:『イシューからはじめる』に学ぶ経営の急所

スクリーンショット 2025-12-18 5.47.07

こんにちは、クラスコの小村です。

日々多くのプロジェクトや意思決定に追われる中で、「頑張っているのに成果に繋がらない」「チームが枝葉の議論に終始している」と感じることはありませんか?

今回ご紹介するのは、私が経営判断や新規事業を考える際、常に立ち返るバイブル的な一冊、**安宅和人氏の『イシューからはじめる』**です。

本書は、単なるロジカルシンキングの本ではありません。「何をやるべきか」を見極める、ビジネスの根幹を揺さぶる一冊です。


1. 「なんちゃってイシュー」に騙されてはいけない

私たちが日々向き合っている「問題」のうち、本当に今すぐ答えを出すべき本質的な問題(イシュー)は、実は全体の数%に過ぎません。

不動産業界でもよくあるのが、**「集客が減ったから広告費を増やそう」**という議論です。しかし、これは本当のイシューでしょうか?

  • 市場全体が縮小しているのか?

  • 自社の成約率が落ちているのか?

  • 競合に魅力的な新サービスが出たのか?

この原因を見極めずに「広告か、リニューアルか」と悩むのは、本書で言うところの**「なんちゃってイシュー」**に振り回されている状態です。まず「何に答えを出すべきか」を白黒つけることが、すべてのスタートです。

2. 「やってみないとわからない」を禁止する

本書で最も印象的なのは、**「強引にでも仮説を立てる」**というスタンスです。

「調査してから考えよう」では遅すぎます。「今の市場はこう動いているはずだ」という仮説を立てるからこそ、必要なデータが明確になり、分析の無駄が省けます。

クラスコのテック事業でも、「この機能は喜ばれるはずだ」という強い仮説(スタンス)を持って挑みます。仮説が間違っていれば修正すればいい。しかし、仮説がないまま進むのは、海図なしに航海に出るのと同じくらい危険なことなのです。

3. 一次情報の重要性:現場に神宿る

イシューを見極めるためのコツとして、著者は**「一次情報(現場の生の声)」**に触れることを挙げています。

私は今でも現場の声を大切にしています。管理会社の担当者が何に困っているのか、入居者様が何に不便を感じているのか。加工されたレポート数値だけを見ていては、本質的なイシューは見えてきません。

現場で感じた「違和感」と、フレームワーク(3Cや7つの広がり)による「論理」を掛け合わせたとき、初めて「自分ならではの視点」が生まれます。


私がこの本から学んだ「経営の極意」

経営者にとって、最も重い責任は「リソース(時間・人・金)をどこに投下するか」を決めることです。

バリューのある仕事とは、「解の質」が高いだけでなく、その前の**「イシューの質」が高い仕事**です。犬の道(がむしゃらに努力して疲弊する道)を通らず、最短距離でバリューのあるアウトプットを出す。そのためには、考える時間を惜しまず「問い」を磨き続けるしかありません。

まとめ:あなたは「本当の問い」に向き合っていますか?

もし今、目の前の仕事に忙殺されているなら、一度手を止めて自分に問いかけてみてください。 「それは、本当に答えを出す価値のある問い(イシュー)か?」

本書は、すべてのビジネスパーソンに「知的な生産性」とは何かを再定義させてくれる名著です。ぜひ手に取ってみてください。

Share Button

ARCHIVE