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小村典弘のブログ

『DIE WITH ZERO(ゼロで死ぬ)』

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こんにちは、小村典弘です。

今回は、ビル・パーキンス氏の著書『DIE WITH ZERO(ゼロで死ぬ)』を読み、私自身の経営哲学や人生観と照らし合わせて感じたことを綴りたいと思います。

巷にあふれる「老後のための貯蓄術」とは一線を画す本書の教えは、私たちがつい忘れがちな「今という時間の価値」を再認識させてくれる、まさに衝撃の一冊でした。


喜びを先送りにしない。「今」という資産を最大化する

私たちは、未来の不安に備えるために「今」の喜びを犠牲にしがちです。しかし、本書が突きつけるのは**「人生は経験の総量である」**という冷徹かつ温かな真実です。

多くの人が、80歳になって通帳に多額の残高があることを「成功」だと勘違いしています。しかし、そのお金を使って世界を旅したり、新しい挑戦をしたりする体力や情熱が残っていなければ、その資産はもはや「価値」を失っています。

1. 「思い出の配当」という考え方

私が特に共感したのは、**「思い出は配当を生む」**という視点です。 金融資産が利息を生むように、若い頃に経験した素晴らしい記憶は、その後の人生で何度も振り返るたびに、私たちに精神的な豊かさ(配当)を与え続けてくれます。20代で無理をしてでも旅に出ることは、単なる浪費ではなく、一生続く高利回りの投資なのです。

2. 「ライフエネルギー」を何に交換するか

私たちは働いてお金を稼ぎますが、それは自分の大切な「ライフエネルギー(時間)」を切り売りしていることに他なりません。

  • 「その30万円の時計は、自分の人生の何時間分か?」

  • 「その稼いだお金を、使い切れないまま死んでいくのは、人生の時間を無駄にしたことと同じではないか?」 経営者として、いかに利益を最大化するかを考えるのは当然ですが、それ以上に**「社員や自分自身の人生の喜びを最大化できているか」**を問い直すきっかけになりました。


経営と人生に共通する「リスクを取らないリスク」

本書では、やりたいことの「賞味期限」についても触れられています。 子どもと一緒に積み木で遊べる時間、バックパックひとつで異国を歩ける体力、これらにはすべて明確な期限があります。

これはビジネスにおける**「スピード感」**とも共通しています。 不動産テックの進化や業界の変化は凄まじく、チャンスが目の前にあるときに「いつか準備ができたら」と先送りにすることは、最大のリスクです。

「人生の目的は富の最大化ではなく、喜びの最大化である」

この言葉は、クラスコが目指す「人生を楽しい人を増やす」というビジョンにも深く通じます。お客様に提供する住まいやサービスも、単なる「ハコ」ではなく、そこでいかに豊かな経験を積んでいただけるか。その視点が何より重要だと再確認しました。


結論:タイムバケットで「今」を動かす

私は読み終えた後、すぐに自分の**「タイムバケット(時間のバケツ)」**を想像してみました。 5年、10年といった区切りの中で、自分が何を成し遂げ、どんな経験をしたいのか。お金の心配を一度取り払い、純粋に「どんな人生を送りたいか」をリストアップする作業は、ワクワクすると同時に、残された時間の尊さを教えてくれます。

皆さんも、もし「いつかやりたい」と思っていることがあるのなら、その「いつか」を「今」に手繰り寄せてみませんか?

死ぬ時に残るのは、銀行の残高ではなく、私たちが積み上げてきた「経験の物語」だけなのですから。

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