【小村典弘、台湾で語る】日本の賃貸管理は世界を変えるか?海外セミナーからの学びと未来への展望
- 思考

目次
- 初めての海外セミナー in 台湾 – 熱気に満ちた舞台裏
- 台湾が見つめる日本の賃貸管理 – その先進性と可能性
- セミナー後の交流が教えてくれたこと – 世界の不動産プロフェッショナルとの出会い
- 日本の賃貸管理業が世界で活躍するためのDO IDEA
- 台湾のパーティ文化から学ぶ、顧客体験の創造
- この経験をクラスコ、そして日本の不動産業界へどう活かすか
- まとめ – グローバルな視点を持つことの重要性
本文
1. 初めての海外セミナー in 台湾 – 熱気に満ちた舞台裏
昨年12月、私は台湾で開催されたCCIMフォーラムに講師として参加させていただきました。CCIM(認定商業不動産投資顧問)は、不動産投資と仲介取引において高度な専門知識を持つプロフェッショナルに与えられる国際的な資格です。そのフォーラムに日本の不動産会社の代表として登壇するというのは、身の引き締まる思いでした。
初めての海外セミナーということもあり、いくつか不安もありました。まず言語の壁です。講演は日本語で行い、通訳の方を通して現地の参加者に伝えるという形式でした。リハーサルなしの本番ということで、時間配分やニュアンスが正確に伝わるかなど、心配事は尽きません。
しかし、会場に足を踏み入れてみると、そんな不安はすぐに吹き飛びました。参加者の皆様の熱意がひしひしと伝わってきたのです。私の拙い日本語にも、真剣に耳を傾け、通訳を通して内容を理解しようとしてくださいました。質疑応答の時間には、積極的に質問が飛び交い、日本の賃貸管理業に対する関心の高さを肌で感じました。通訳の方の素晴らしいサポートもあり、セミナーは予定時間ぴったりに終了することができました。本当に感謝しかありません。
2. 台湾が見つめる日本の賃貸管理 – その先進性と可能性
セミナーを通して強く感じたのは、台湾の不動産業界、特に賃貸管理業が、まさにこれから発展していく段階にあるということです。日本の賃貸管理のノウハウやテクノロジーは、彼らにとって非常に魅力的なものとして捉えられているようでした。
例えば、日本のきめ細やかな管理体制や、入居者様の満足度を高めるための取り組み、そして近年進化が著しい不動産テックの活用などは、台湾の業界関係者にとって新鮮であり、学びたいという意欲を強く感じました。
台湾の方々の積極性や明るさも印象的でした。セミナー後の個別質問の時間でも、多くの方が熱心に質問してくださいました。「日本の賃貸管理の成功事例をもっと詳しく教えてほしい」「テクノロジーを導入する際の注意点は何か」など、具体的な質問も多く、彼らの真剣な姿勢が伝わってきました。
この経験から、日本の賃貸管理業は、国内だけでなく、海外にも展開できるポテンシャルを秘めていると確信しました。特に、アジア圏においては、日本の文化や国民性が受け入れられやすく、高品質なサービスを提供することで、大きなアドバンテージを築ける可能性があります。
3. セミナー後の交流が教えてくれたこと – 世界の不動産プロフェッショナルとの出会い
セミナー後のパーティも、非常に貴重な経験となりました。台湾のパーティは、日本のものとは少し趣が異なり、照明や音楽、食事など、エンターテイメント性が高く、参加者を楽しませるための工夫が随所に凝らされていました。このような演出は、顧客体験を重視する上で、私たちも学ぶべき点が多いと感じました。
また、パーティには、台湾だけでなく、世界中からCCIMの資格を持つ不動産のプロフェッショナルが集まっていました。様々な国の方々と直接コミュニケーションをとる中で、各国の不動産市場の状況や課題、そして未来への展望について意見交換をすることができました。
例えば、アメリカの不動産テックの進化のスピードや、ヨーロッパのサステナビリティに対する意識の高さなど、日本とは異なる視点や取り組みを知ることができ、非常に刺激になりました。このようなグローバルな視点を持つことは、今後の不動産ビジネスを考える上で、非常に重要だと改めて感じました。
4. 日本の賃貸管理業が世界で活躍するためのDO IDEA
今回の台湾でのセミナー、そして世界中のプロフェッショナルとの交流を通して、日本の賃貸管理業が世界で活躍するためのDO IDEAがいくつか浮かんできました。
一つ目は、「日本の品質をグローバルスタンダードへ」という考え方です。日本の賃貸管理は、世界的に見ても非常に高い品質を誇ります。その品質を維持しつつ、各国のニーズや文化に合わせてローカライズしていくことで、競争優位性を確立できるはずです。
二つ目は、「テクノロジーを架け橋に」という視点です。不動産テックは、言語や文化の壁を超えて、効率的な管理や顧客サービスの提供を可能にします。日本の先進的なテクノロジーを積極的に海外展開していくことで、新たな市場を開拓できる可能性があります。
三つ目は、「人材育成のグローバル化」です。海外で活躍できる人材を育成するために、語学力だけでなく、異文化理解やコミュニケーション能力を高める研修プログラムを充実させる必要があります。また、海外の優秀な人材を積極的に採用することも、組織の活性化につながるでしょう。
四つ目は、「パートナーシップの構築」です。海外の不動産会社や関連企業と積極的に連携することで、現地の市場への参入をスムーズに進めることができます。お互いの強みを活かし、Win-Winの関係を築くことが重要です。
これらのDO IDEAを実践していくことで、日本の賃貸管理業は、国内市場だけでなく、グローバル市場でも存在感を高めることができると確信しています。
5. 台湾のパーティ文化から学ぶ、顧客体験の創造
セミナー後のパーティで印象的だったのは、その演出の素晴らしさです。照明、音楽、食事、そして会話が生まれるような空間設計まで、参加者が心から楽しめるように工夫されていました。
日本の不動産業界、特に賃貸管理の分野では、どうしても業務効率やコスト削減に目が向きがちですが、顧客体験の向上という視点も忘れてはなりません。入居者様やオーナー様にとって、どのような体験が価値となるのかを深く考え、それを実現するための演出を取り入れていく必要があると感じました。
例えば、入居者様向けのイベントを企画する際に、台湾のパーティのようなエンターテイメント性を取り入れることで、満足度を高めることができるかもしれません。また、オーナー様向けのセミナーや交流会も、格式ばったものではなく、もっとリラックスして参加できるような雰囲気づくりをすることも重要でしょう。
今回の経験を通して、顧客体験の創造は、単なるサービス向上だけでなく、ブランドイメージの向上にもつながるということを改めて認識しました。
6. この経験をクラスコ、そして日本の不動産業界へどう活かすか
今回の台湾での経験は、私にとって非常に大きな財産となりました。異文化に触れ、世界中のプロフェッショナルと交流することで、視野が大きく広がり、新たな視点や発想を得ることができました。
この経験を、まずはクラスコの事業に活かしていきたいと考えています。具体的には、海外の不動産テックの導入を検討したり、グローバルな視点を持った人材育成プログラムを開発したり、海外の不動産会社との連携を模索したりするなど、具体的なアクションプランを進めていきます。
また、この経験を日本の不動産業界全体にも共有することで、業界全体の活性化に貢献できればと考えています。日本の不動産業界は、少子高齢化や人口減少など、多くの課題を抱えていますが、グローバルな視点を持つことで、新たな成長の機会を見出すことができるはずです。
例えば、海外の投資家を誘致したり、海外の不動産市場に参入したり、日本の不動産の魅力を世界に発信したりするなど、様々な可能性が考えられます。
7. まとめ – グローバルな視点を持つことの重要性
今回の台湾でのセミナーを通して、改めてグローバルな視点を持つことの重要性を痛感しました。世界は常に変化しており、日本の常識が世界の非常識であることも少なくありません。
私たちは、国内の市場だけでなく、世界の市場にも目を向け、常に新しい情報を取り入れ、変化に対応していく必要があります。そして、日本の不動産業界が持つ強みを活かし、世界に貢献していくという気概を持つことが大切だと感じました。
今回の経験を糧に、これからも積極的に海外との交流を持ち、グローバルな視点を持ち続けたいと思います。そして、クラスコ、そして日本の不動産業界の未来のために、新たな挑戦を続けていきたいと思います。
まとめ
今回の台湾CCIMフォーラムでのセミナーは、私にとって初めての海外での講演であり、非常に貴重な経験となりました。台湾の不動産業界の熱意、そして世界