ポカリスエット:汗の飲料
ぼくが生まれた時には
すでに大ヒットしていたポカリスエットですが
発売当初は全然売れなかったらしいです。
ジュースほど甘くなく味も薄い。
しかも名前がスエット:汗。
こんなものがいきなり世の中に現れても
受け入れられないのはなんとなく納得。
それがなぜロングセラー商品になったのか。
それは「商品を売るよりも商品コンセプトを伝える」ことを目的に
無料のサンプリングを配り続けたからだそうです。
初年度だけで3000万本も。。。
そもそもポカリはジュースじゃなくてスポーツ飲料水。
スポーツ後、失った汗を補給するためのもので
ジュースと比べること自体間違っている
が、一般消費者はそこまでわかりません。
でもそこを理解してもらわないとポカリの成功はありません。
そのためのサンプリング。
営業マンが野球場やサウナの脱衣所、買い物後の汗をかいた主婦などに
とにかく配りまくる。もちろん商品の説明をしっかりおこなって。
そうした地道な活動をおこない
一般消費者にスポーツ飲料水を理解してもらい
はじめて売れる下地がつくれる。
その結果、翌年からは爆発的なヒット商品になったようです。
新たなジャンルを開拓することは容易なことではありませんが
しっかりコンセプトを伝えて消費者に意識を根付かせることができれば
売れるんだというステキな事例です。