マネージャーに送る言葉20
リクルートの創業者 江副浩正氏が晩年に遺したマネジメント論。
今回が最後になります。
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第20章
仕事の上では、”したいこと” “できること” “なすべきこと” の3つのうち、どれを優先
させて行動すべきであろうか。
“できること” から手をつけるのは、堅実なやり方ではあるが、それのみでは大きな
発展は図れない。
“したいこと” ばかりでも問題だ。
将来のため、メンバーに「今何をすべきか」を見出させ、それが例え苦手なこと、
難しいことであっても「挑戦的に取り組んでゆく風土をつくること」がマネージャー
には求められている。
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よく職場で見かける風景は
「○○やっておいて」
「わかりました」
作業の指示では○ですが、仕事の指示としては×ですね。
仕事の指示では
①仕事の目的
「目的を共有」 この仕事をすることにどんな意味があるのか、動機づけをしっかり行うこと。
②仕事の成果
「物差しをそろえる」 達成すべき結果、成果を明確にして、お互いのゴールを共有する。
③仕事の納期
「いつまでに完了させるか」 仕事の期日をしっかりと設けること。
長期のプロジェクトであれば、チェックポイント(途中経過)をしっかり設けること。
納期を厳守するとの意識は、人の能力、生産性を高めます。 タイムイズマネーである。
仕事は、各ステージでやるべきことは違えど、考え方の基本は一つです。
やるべきもの、目指すものを、経営者(上席者)とベクトルを合わせ
だすべき結果を達成するために、自分自身で考え、行動し
時間=コストの意識をもって計画的に進めていく。
この意識をもって、毎日を作業ではなく、仕事として実践することで、何にでも対応できる
「地頭力」
が磨かれます。
