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キーエンス思考×ChatGPT:AIを副操縦士に、不動産業界で圧倒的な付加価値を生み出す

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キーエンス思考×ChatGPT:AIを副操縦士に、不動産業界で圧倒的な付加価値を生み出す
小村典弘です。今回は、ビジネスパーソンにとって示唆に富む一冊、「ChatGPTの活用とキーエンス思考で付加価値を出す」をご紹介いただきました。まさに、これからの不動産業界を生き抜く上で重要なキーワードが詰まっていると感じ、深く共感しました。

ご存知の通り、キーエンスは日本屈指の高給企業であり、その強さの源泉は徹底的な「付加価値」への追求にあります。本書で解説されているキーエンス思考は、単に効率化を目指すのではなく、顧客にとって真に価値のあるものを提供するための仕事術と言えるでしょう。

キーエンス思考の本質:プロフェッショナルとして付加価値を追求する
本書では、キーエンス思考の核心を以下の3つの要素に分解しています。

プロフェッショナルの心得: 目標設定、マイルストーン管理、問題点の明確化、そして徹底的な時間と資源の管理。これは、不動産業界においても不可欠な要素です。例えば、賃貸管理であれば「空室期間の最小化」という目標に対し、具体的なマイルストーンを設定し、そのための課題を洗い出す。そして、時間とコストを意識しながら最適な解決策を実行していく必要があります。
知識と洞察力: 情報収集力、分析力、そして目標設定能力。不動産業界は常に変化しており、市場動向、法規制、顧客ニーズなど、把握すべき情報は多岐にわたります。正確な知識と深い洞察力があってこそ、的確な意思決定が可能になり、顧客に最適な提案ができるのです。
行動と実現力: 目標達成に向けた計画を実行する能力、そして行動力と問題解決力のバランス。素晴らしい戦略も、実行に移されなければ意味がありません。不動産オーナーや入居者の期待に応えるためには、迅速な行動力と、予期せぬ問題にも柔軟に対応できる解決能力が求められます。
ChatGPTはキーエンス思考を加速させる強力なツール
そして、本書が提唱するもう一つの重要な要素が、ChatGPTをはじめとするAIの活用です。ChatGPTは、決して人間の仕事を奪う存在ではなく、キーエンス思考を実践するための強力なパートナーとなり得ます。

本書では、ChatGPTの具体的な活用例として以下のようなものが挙げられています。

問題解決のアシスタンス: 目標達成を阻む要因を特定し、解決策のアイデア出しをサポート。例えば、「空室期間長期化」という問題に対し、ChatGPTに現状分析や具体的な対策案を求めることができます。
情報収集と分析: 大量のデータから必要な情報を効率的に収集し、分析を支援。市場調査や競合分析など、時間のかかる作業を大幅に効率化できます。
アイデア生成と実行支援: 新しいビジネスモデルやサービス、マーケティング戦略などのアイデア創出をサポートし、実行計画の策定を支援。不動産業界においても、AIを活用した新たな価値創造の可能性は無限に広がっています。
業務効率化: 報告書や提案書の作成、プレゼンテーション資料の準備、計画立案など、日々の業務を効率化。これにより、より付加価値の高い業務に集中する時間を生み出すことができます。

不動産業界におけるChatGPT活用の可能性
不動産業界においても、ChatGPTの活用は大きな可能性を秘めています。

物件情報の魅力的な発信: 物件の特徴や周辺環境に関する情報を、ターゲット層に合わせた魅力的な文章で生成し、集客効果を高める。
顧客対応の効率化と質の向上: FAQの自動生成や、顧客からの問い合わせに対する迅速かつ的確な回答をサポート。
市場動向の分析と予測: 大量の不動産データを分析し、将来の価格変動やニーズの変化を予測。
契約書や重要事項説明書の作成支援: 法的な知識に基づいた文書作成をサポートし、人的ミスを削減。
新たなビジネスモデルの創出: AIを活用したマッチングサービスや、パーソナライズされた物件提案など、これまでになかったサービスを生み出す。
AIを使いこなし、副操縦士とする
本書を読んで改めて感じたのは、AIを単なるツールとして捉えるのではなく、副操縦士のように使いこなすことの重要性です。AIは、情報収集や分析、アイデア出しなど、様々な面で私たちをサポートしてくれますが、最終的な判断や意思決定は人間にしかできません。

AIを最大限に活用するためには、私たち自身がキーエンス思考を持ち、高い目標意識と問題解決能力を持つ必要があります。そして、AIが出力する情報を鵜呑みにするのではなく、批判的な視点を持って検証し、自身の知識や経験と組み合わせることで、より質の高いアウトプットを生み出すことができるでしょう。

常に学び続け、AI活用をアップデートする
ChatGPTをはじめとするAI技術は、日々進化を続けています。昨日までできなかったことが、今日できるようになる。そんなスピード感で進化していると言っても過言ではありません。

だからこそ、私たち不動産業界のプロフェッショナルは、常に新しい情報にアンテナを張り、AI活用の最新動向を学び続ける必要があります。そして、試行錯誤を繰り返しながら、自身の業務に最適なAI活用方法を見つけていくことが、これからの時代を生き抜くための重要なスキルとなるでしょう。

「ChatGPTの活用とキーエンス思考で付加価値を出す」は、これからの不動産業界で活躍するために、私たち一人ひとりが持つべき視点と具体的な方法を示唆してくれる、非常に価値のある一冊です。AIを積極的に活用し、キーエンス思考を実践することで、不動産業界に新たな価値を生み出し、お客様に更なる満足を提供していきたいと強く感じました。

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「コツコツ」が最強の戦略。不動産経営者がGRITを武器にする方法

未来の不動産ビジネス (3)
「才能があるから成功する」。そう思っていませんか?もちろん、才能は成功の要素の一つかもしれません。しかし、私が長年の経営を通して確信しているのは、真の成功は、才能よりもむしろGRIT、つまり「情熱と粘り強さ」によってもたらされるということです。

時代の変化が激しく、予測不可能な現代において、不動産業界も例外ではありません。市場のニーズは多様化し、テクノロジーは常に進化しています。このような状況下で、一時の閃きや才能だけに頼っていては、変化の波に乗り遅れ、淘汰されてしまうでしょう。

私が代表を務めるクラスコも、決して順風満帆だったわけではありません。創業以来、数々の困難に直面し、その度に試行錯誤を繰り返してきました。その中で、私自身、そして共に働く仲間たちが支えとしてきたのが、まさにGRITの精神だったのです。

アンジェラ・ダックワース氏の研究によると、GRITを持つ人は、長期的な目標に対して情熱を持ち続け、困難に直面しても諦めずに努力を続けることができます。これは、まさに経営に求められる資質そのものです。

経営は、短期的な利益を追求するのではなく、長期的な視点に立って資産価値を最大化していくことが重要です。そのためには、市場の動向を常に把握し、変化に対応していく粘り強さが不可欠です。また、入居者様との信頼関係を築き、長期にわたって良好な関係を維持するためには、情熱と誠意が求められます。

クラスコが提唱する「DO IDEA」という考え方も、GRITと深く結びついています。DO IDEAとは、「まず、やってみよう」という行動力を重視する考え方です。新しいことに挑戦する際には、失敗はつきものです。しかし、そこで諦めてしまうのではなく、失敗から学び、改善を重ねることで、新たな価値創造に繋がる。このプロセスこそ、GRITの真髄と言えるでしょう。

では、GRITをどのように武器にすれば良いのでしょうか?

1. 情熱の発見と再燃
まず、自身の仕事に対する情熱を再確認することから始めましょう。「なぜ、不動産経営という仕事を選んだのか?」「どのような価値を提供したいのか?」根源的な問いに向き合うことで、日々の業務に対するモチベーションを高めることができます。もし、情熱が薄れてしまっていると感じるなら、業界の最新動向を学んだり、成功している同業者の話を聞いたりすることで、新たな刺激を得るのも良いでしょう。

2. 粘り強さの鍛錬
経営には、予期せぬトラブルや困難がつきものです。空室が続いたり、家賃滞納が発生したり、建物の老朽化が進んだり…。そのような状況に直面した時、すぐに諦めてしまうのではなく、「どうすれば解決できるのか?」と前向きに考え、行動することが重要です。過去の成功事例や専門家の意見を参考にしながら、粘り強く解決策を探りましょう。

3. 成長マインドセットの醸成
困難な状況を、単なるマイナスと捉えるのではなく、成長の機会と捉えるマインドセットを持つことが大切です。失敗から学びを得て、次の行動に活かす。この繰り返しによって、自身の能力を高め、より困難な課題にも立ち向かうことができるようになります。

4. 長期的な視点の確立
目先の利益に囚われず、5年後、10年後の未来を見据えた経営戦略を立てることが重要です。そのためには、市場調査やデータ分析を徹底的に行い、将来のニーズを予測する力が必要となります。地道なデータ収集と分析を継続するGRITこそが、長期的な成功への鍵となります。

5. 周囲との協力
一人で全てを抱え込まず、信頼できる仲間や専門家と協力することも重要です。チームで目標達成を目指すことで、困難な状況を乗り越える力も増します。また、GRITを持つ人材を育成することも、組織全体の成長に繋がります。

GRITは、決して特別な才能ではありません。誰にでも備わっている可能性であり、意識的に鍛えることで、その力を高めることができます。経営という長く険しい道のりを歩む上で、GRITは最も強力な武器となるでしょう。

才能に自信がないと悩んでいる方も、どうか諦めないでください。「コツコツ」と努力を続けること、情熱を持って粘り強く取り組むこと。それこそが、未来を切り拓く力となるのです。

さあ、今日からGRITを意識して、日々の業務に取り組んでいきましょう。未来は、GRITを持つあなたの手によって、きっと素晴らしいものになるはずです。

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お陰様で60周年を迎えることが出来ました。

2023年12月8日は、クラスコ創業60周年の記念日です。
2023年12月8日は、クラスコ創業60周年の記念日です。
この節目を迎えることが創業60周年、感謝を胸に新たな未来へ。
「DO IDEA」の精神で地域社会に貢献し続ける

2023年12月8日。それは、私たちクラスコにとって、決して忘れることのできない特別な日です。創業60周年という、歴史の重みを感じる大きな節目を迎えました。この記念すべき日を迎えることができたのは、これまでクラスコを支え、共に歩んでくださった全ての皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

クラスコの歴史は、1963年、私の祖父である小村利雄が39歳という若さで金沢の地に小さな事務所を構えたことから始まりました。当時はまだ不動産業というものが確立されていない時代。祖父は、時代の変化を敏感に捉え、地域社会のニーズに応えるべく、懸命に事業を切り拓いていきました。

1982年には、二代目として私の父、小村利幸が35歳でバトンを受け継ぎました。父の時代には、賃貸管理戸数の拡大とともに、プロパンガス、マンスリーマンション、コインパーキング、コインランドリーなど、事業の多角化が進みました。地域のお客様の暮らしを支えるという祖父の想いを引き継ぎ、事業領域を広げながら、クラスコは着実に成長を遂げました。

そして2014年、社名変更を経て、私が三代目社長として39歳でその重責を担うことになりました。しかし、私が社長に就任した当時、クラスコは大きな危機に直面していました。約3年で8割ものスタッフが退職するという状況の中、私は経営改善に奔走しました。空室率の改善、家賃アップ、生産性の向上。不動産テックやデザインといった新しい力を活用することで、売上は2.7倍、利益は6倍という目覚ましい成長を遂げることができました。

この劇的な変化を成し遂げることができたのは、決して私一人の力ではありません。困難な状況にも関わらず、会社に残って共に戦ってくれた社員一人ひとりの努力、そして、新しい挑戦を信じ、支えてくださったオーナー様、関係者の皆様のご支援があってこそです。改めて、心からの感謝を申し上げます。

クラスコのDNA、「DO IDEA」
私たちクラスコのミッションは「DO IDEA」です。それは、日々の業務や社会の中で課題を発見し、その解決策となる新しいアイデアを生み出し、実行に移すこと。この「DO IDEA」の精神こそ、創業以来、脈々と受け継がれてきたクラスコのDNAであり、私たちの成長の原動力です。

このミッションに基づき、私たちは「世界中に楽しい人を増やす」という壮大なビジョンの実現を目指しています。不動産を通じて、地域のお客様の暮らしを豊かにし、笑顔を増やしていく。それが、私たちクラスコの変わらぬ願いです。

私たちは、常に新しいことに挑戦し、より良い社会を創造することを目指しています。不動産テックの進化、働き方の変化、そして、持続可能な社会の実現。時代の変化に対応しながら、常に新しいアイデアを生み出し、実行していくことで、地域社会に貢献できる企業であり続けたいと考えています。

未来へ向かって
創業60周年を迎えましたが、これは決してゴールではありません。むしろ、新たなスタート地点に立ったという思いです。祖父が創業し、父が発展させ、そして私が受け継いだクラスコを、次の世代へと繋いでいく。それが、私の使命だと感じています。

My mockup 350 from Exhibition Hall Banner Mockups

これからも、社員一丸となって、地域社会に貢献する企業であり続けるよう努力してまいります。今後とも、クラスコをどうぞよろしくお願いいたします。

60年の歴史の中で培ってきた信頼と実績を礎に、私たちはこれからも「DO IDEA」の精神を胸に、新たな未来を切り拓いていきます。変化を恐れず、常に挑戦し続ける。それが、私たちクラスコの変わらぬ姿勢です。

そして、何よりも、これまで支えてくださった全ての皆様への感謝の気持ちを忘れずに、これからも地域社会と共に歩んでまいります。今後とも、温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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不動産業界におけるデザイン思考の重要性

未来の不動産ビジネス (5)

<デザイン思考が拓く不動産価値創造の新境地 - 長期視点と財務戦略を両立させるDO IDEA
「美しいだけの空間は、キャッシュフローを生み続けない。」

近年、不動産業界においても「デザイン思考」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし、それは単に建物の外観や内装を美しくすることだけを指すのではありません。デザイン思考は、ユーザー中心のアプローチを通じて、本質的な価値を生み出すための思考法であり、不動産投資においては、長期的な収益性と財務戦略を最適化するための重要な視点を提供してくれます。

ユーザー視点と持続可能な収益性の追求
デザイン思考の中核にあるのは、徹底的な「ユーザー理解」です。賃貸物件に住む人、オフィスを利用する企業、店舗を訪れる顧客。それぞれのニーズ、欲求、そして潜在的な課題まで深く掘り下げ、共感することから全てが始まります。

不動産投資においては、入居者の満足度を高めることが、長期的な空室リスクの低減、ひいては安定した収益に繋がります。デザイン思考を取り入れることで、単に「広さ」や「家賃」といったスペックだけでなく、入居者がどのようなライフスタイルを送りたいのか、どのようなコミュニティとの関わりを求めているのか、といった深層心理まで考慮することができます。

さらに、不動産投資オーナーにとって不可欠な視点として、「投資対効果」が挙げられます。デザイン思考は、初期投資だけでなく、長期的なキャッシュフロー、減価償却、そして将来的な売却価値までを見据えた財務戦略を考慮に入れた設計を可能にします。耐久性の高い部材を選定し、メンテナンスしやすい構造を採用することは、長期的なコストを抑え、収益性を高めるだけでなく、税務上のメリットも生み出す可能性があります。

変化に対応する柔軟な問題解決力と財務的視点
現代社会は、常に変化し続けています。不動産業界も例外ではありません。テクノロジーの進化、社会構造の変化、そして人々の価値観の多様化。これらの変化に柔軟に対応し、常に新しい価値を提供し続けるためには、固定観念にとらわれない発想力と、変化をチャンスと捉えるポジティブな姿勢が不可欠です。

デザイン思考は、まさにそのような変化に対応するための強力な武器となります。既存の枠組みにとらわれず、多様な視点から問題を捉え直し、プロトタイピングを繰り返しながら、最適な解決策を見つけ出すプロセスは、不確実性の高い現代において、不動産業界が生き残っていくための重要なスキルと言えるでしょう。

不動産投資においては、市場のニーズの変化を敏感に察知し、柔軟に物件をアップデートしていくことが重要です。デザイン思考は、将来的な改修や用途変更も見据えた設計を可能にし、変化への対応力を高めます。そして、その際には、常に投資対効果を意識し、追加投資によるリターンを慎重に検討する必要があります。税制優遇措置を活用した改修計画や、将来的な売却を見据えたバリューアップ戦略など、財務的な視点を踏まえたデザインが求められます。

長期的な視点に立ったデザインの重要性
不動産投資は、短期的な利益を追求するのではなく、長期的な視点に立って資産価値を最大化することが重要です。デザイン思考は、まさにその長期的な視点を提供します。

例えば、流行に左右されない普遍的なデザインを採用することで、長期にわたり入居者のニーズに応え続けることができます。また、将来的なメンテナンスの容易性や、ライフスタイルの変化に対応できる可変性を考慮した設計は、長期的な競争力を維持するために不可欠です。

さらに、建物のライフサイクルコスト全体を考慮したデザインは、初期投資が多少高くても、長期的に見ればコスト削減に繋がる可能性があります。耐久性の高い部材の選定、省エネルギー性能の高い設備の導入などは、ランニングコストを抑え、結果的に高い投資対効果を生み出します。

不動産投資におけるデザインとは、単に美しい建物を作るということではなく、長期的な視点に立ち、投資効率を最大化するための戦略的なアプローチなのです。デザイン思考は、その戦略的なアプローチを実現するための強力なツールとなります。

持続可能な社会への貢献と資産価値の向上
地球環境への意識が高まる現代において、不動産業界も持続可能な開発への貢献が求められています。デザイン思考は、環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献するための有効な手段となります。

例えば、物件の設計段階から、省エネルギー性能の高い設備を選定したり、断熱性の高い部材を使用したりすることで、ランニングコストを抑えることができます。また、長期的な視点でのメンテナンスのしやすさを考慮することも、持続可能な開発には欠かせません。耐久性の高い部材を選定することは、建て替えサイクルを延ばし、廃棄物の削減にも繋がります。

環境に配慮した物件は、入居者の満足度を高めるだけでなく、社会的な評価も高まり、結果的に資産価値の向上に繋がります。デザイン思考は、環境性能と経済性を両立させるための革新的な解決策を生み出す可能性を秘めています。

物語を紡ぎ、長期的なブランドを築き、価値を高める
単に機能的な空間を提供するだけでなく、そこに住む人、利用する人の感情に訴えかけ、記憶に残る体験を提供することが、これからの不動産には求められます。デザイン思考は、物件が持つコンセプトやテーマを明確にし、一貫した物語性を構築することで、物件のブランド価値を高める力を持っています。

不動産投資においては、物件のブランド価値を高めることは、長期的な競争力に繋がります。デザイン思考を通じて、物件独自のストーリーを創り出すことで、入居者のロイヤリティを高め、安定した入居率を維持することができます。また、デザイン性の高い物件は、資産価値の向上にも繋がり、将来的な売却益も期待できます。

耐久性があり、デザイン性の高い部材を選定し、丁寧に施工することで、物件の品質を高め、長期にわたり愛される物件を目指す。そして、その過程で、税制優遇措置などを活用し、投資効率を最大化する。それこそが、デザイン思考がもたらす、不動産投資における新たな価値創造のあり方と言えるでしょう。
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まとめ:デザイン思考は、不動産投資の未来を拓く戦略的視点
デザイン思考は、単なる流行りの言葉ではありません。それは、ユーザー中心の視点に立ち、柔軟な発想で課題を解決し、持続可能な社会に貢献し、そして物語を紡ぎ、長期的なブランドを築くための、本質的なアプローチです。そして、不動産投資においては、長期的な収益性と財務戦略を最適化するための羅針盤となるでしょう。

変化の激しい時代だからこそ、デザイン思考という新たな視点を取り入れ、不動産投資の未来を共に創造していきましょう。

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札幌「てつや」の一杯のラーメンから蘇る、挑戦と成長の記憶

私が習慣にしていること
先日、11年ぶりに札幌のラーメン店「てつや」を訪れました。暖簾をくぐった瞬間、濃厚な醤油の香りが鼻腔をくすぐり、記憶の奥底に封印されていた当時の情景が鮮明に蘇ってきました。

11年前、私はRenottaのフランチャイズ立ち上げという、まさに人生をかけた一大プロジェクトの最終準備に追われていました。右も左も分からない手探り状態の中、連日連夜の作業が続き、心身ともに疲弊していた時期でした。札幌で開催された初めてのフランチャイズ説明会の日、徹夜明けで朦朧とした意識の中、せめて昼食だけでも美味しいものを食べようと「てつや」に駆け込んだのです。

コッテリとした濃厚な醤油ラーメンは、疲れた体に染み渡り、一口すするごとに力が湧いてくるようでした。あの時のラーメンの味と、初めての説明会を終えた安堵感は、今でも忘れられない記憶として心に刻まれています。

家賃下落という危機からの脱却、Renotta誕生秘話
13年前、不動産業界は家賃下落という深刻な問題に直面していました。多くの不動産オーナー様から「家賃下落を防ぐための具体的な方法を提案してほしい」という切実な要望が寄せられていました。

当時の私たちは、この課題を解決するために、コンセプトリノベーションブランド「LIFE DESIGN PROJECT」(現在のRenotta)を立ち上げました。しかし、コンセプトを打ち出したリノベーションは前例がなく、成功する保証はどこにもありませんでした。施工後、入居者が決まるまでの日々は、まさに不安との闘いでした。「本当に決まらなかったらどうしよう…」と、いつも頭の中で自問自答を繰り返していました。

当時の私たちは、あえて市場のニーズを先取りした、尖ったコンセプトのリノベーションを数多く手掛けました。そのため、リーシングの現場担当者からは、戸惑いの声や反対意見も少なからずありました。しかし、結果として、Renottaは平均で33%もの家賃アップを実現し、大きな成功を収めることができたのです。

この成功モデルは、全国の不動産関係者の間で大きな話題となり、年間300名もの方が私たちの元へ学びに来てくださいました。そして、「ぜひフランチャイズとして展開してほしい」という熱い要望を受け、2012年にRenottaプロジェクトは全国展開へと踏み出したのです。

全国のオーナー様と共に歩んだ11年、そして未来へ
皆様の温かいご支援のおかげで、Renottaは今や全国No.1の店舗数を誇るまでに成長しました。この11年間、私たちは常に挑戦と成長を繰り返し、多くのオーナー様の賃貸経営をサポートしてまいりました。

初めてのフランチャイズ立ち上げ、全国展開、そして数々の困難。振り返ると、全ての経験が私にとってかけがえのない財産となっています。あの時、「てつや」のラーメン一杯が、私に勇気と活力を与えてくれたように、これからも私たちは、常に新しいことに挑戦し、成長を続け、オーナーの皆様の期待に応えていけるよう、全力で取り組んでまいります。

ラーメンの味を思い出しながら、過去の出来事、そして現在の状況、未来への展望など、様々な想いが頭の中を駆け巡りました。これからも、変化を恐れず、常に新しい価値を創造し、オーナーの皆様と共に、不動産業界の未来を切り拓いていきたいと考えています。

今後とも、変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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