石川県内仲介件数 11年連続No.1

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空室に「物語」を吹き込むRenottaの挑戦、そして全国へ

Renotta ラウンジ

1. 課題の発見・背景:埋もれた物件のポテンシャル

 

地方都市によく見られる、築年数が経過し、設備も古くなった賃貸物件。かつては多くの人が住んでいたであろうその部屋も、時代の流れとともに魅力は薄れ、空室期間が長期化していました。家賃を下げざるを得ないオーナー様の苦悩は深く、「このままでは負の遺産になってしまうのではないか」という危機感を抱いていました。入居希望者も、画一的な間取りや設備では魅力を感じず、より新しく、デザイン性の高い物件へと流れていく現状がありました。

 

2. DO(実行)に至った動機と行動:「もったいない」を「ワクワク」に変えたい

「このまま古くなった物件が価値を失っていくのは、本当にもったいない」。クラスコのメンバーは、そう強く感じていました。単に設備を新しくするだけでなく、その部屋ならではの個性を引き出し、住む人が愛着を持って暮らせる空間を作れないか?そんな想いが、行動の原動力となりました。 そこで立ち上がったのが、**「一戸一絵(いっこいちえ)」**というコンセプトです。一つとして同じものはない、その部屋だけの物語や個性をデザインに落とし込むことで、入居者に「ここで暮らしたい」と思ってもらえるような、魅力的な住まいを提供するというアイデアでした。

Renotta 本棚

 

3. IDEA(アイデア)の内容:物語を空間に描く「一戸一絵」、そして全国へ

Renottaのアイデアは、単なるリフォームではありません。
徹底的な物件調査とコンセプトメイキング: まず、物件の立地、周辺環境、間取り、そして過去の入居者の声などを丁寧にヒアリングし、その部屋が持つ潜在的な魅力を探ります。「例えば、近くに公園があるなら『ピクニックが似合う部屋』、日当たりが良いなら『陽だまりの中で読書を楽しむ部屋』といった具合に、具体的な暮らしのシーンを想像し、コンセプトを練り上げます。
個性的なデザインと素材の選定: 決定したコンセプトに基づき、壁紙、床材、照明、建具などを一つひとつ丁寧に選びます。時には、古材やアンティークのパーツを取り入れたり、DIY可能な余白を残したりするなど、既成概念にとらわれない自由な発想でデザインを行います。
ネーミングとストーリーによる訴求: リノベーションされた部屋には、そのコンセプトを象徴する名前とストーリーが与えられます。「青空キッチン」、「秘密基地のようなロフト」、「猫と暮らすための工夫」など、具体的なイメージが湧くようなネーミングと、そこでどんな暮らしが送れるのかを想像させるストーリーは、入居希望者の心を掴みます。
そして、クラスコはこのRenottaのノウハウを全国の不動産会社へと提供することを決断します。「DO IDEA」の精神は、自社だけでなく、業界全体の課題解決に貢献したいという強い想いに繋がりました。

4. 結果・成果(課題解決):空室率の改善と家賃アップ、オーナーの笑顔、そして全国への広がり

Renottaの取り組みは、多くの成果を生み出しました。
空室期間の大幅な短縮: 個性的なデザインと魅力的なコンセプトは、入居希望者の目に留まりやすく、一般的なリフォーム物件と比較して、空室期間が大幅に短縮されました。
家賃の向上: 物件の価値が向上したことで、家賃設定を上げることが可能になりました。これにより、長年家賃下落に悩んでいたオーナー様の収益改善に大きく貢献しています。
節税効果によるキャッシュフロー改善: 高いデザイン性と機能性を備えたリノベーションは、節税効果も期待できます。税引後のキャッシュフローが改善することで、オーナー様の経済的な安心感につながっています。
全国への展開と成長: クラスコの提供するRenottaのノウハウは、全国の不動産会社に共感を呼び、加盟店数は現在700店舗を超えるまでに成長。これは、単一の不動産会社発の取り組みとしては日本一の店舗数であり、その成功が全国に広がっています。 Renotta diy

5. つながる未来(人生楽しい人を増やす):住まいに「自分らしさ」と「物語」を、全国へ

Renottaが目指すのは、単なる物件の再生ではありません。私たちが提供したいのは、「自分らしい暮らし」を実現できる空間です。
画一的な住まいではなく、自分の個性やライフスタイルに合った部屋で暮らすことは、日々の満足度を高め、人生をより豊かにします。Renottaの部屋で新しい生活を始めた入居者の方々からは、「毎日家に帰るのが楽しみになった」「友人を招きたくなる素敵な空間になった」といった喜びの声が届いています。
クラスコは、この「一戸一絵」のコンセプトと成功ノウハウを全国のパートナーと共有することで、より多くの地域で、より多くの人々に「自分らしい暮らし」の喜びを届けたいと考えています。古くなった物件に新たな価値を与え、そこに住む人の人生を豊かにすることで、私たちはこれからも「人生楽しい人を増やす」という理念を全国へと広げていきます。

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新入社員よ、成長のエンジンを回せ!クラスコ代表が語る「信頼」から始まるキャリアの築き方

新社員研修 クラスコ

新入社員よ、成長のエンジンを回せ!クラスコ代表が語る「信頼」から始まるキャリアの築き方

 

新しいスタートを切った皆さん、クラスコの小村典弘です。社会人としての第一歩、期待とともに、少なからず不安も抱えていることだろう。これからの長いキャリアで、どのようにすれば確かな成長を遂げ、自らの価値を高め、そして仕事を通じて充実感を得られるのか。その答えは、実は非常にシンプルだ。それは、「信頼」を築くこと。これに尽きる。

私自身、今日まで会社を経営し、多くの社員と共に不動産業界の変革に挑む中で、この「信頼」という土台がいかに重要であるかを痛感してきた。信頼は、個人の成長はもちろん、チームの力、ひいては会社の未来をも左右する。そして、この信頼こそが、キャリアを劇的に好転させる「好循環」を生み出す起点となるのだ。

今日は、新入社員の皆さんに向けて、そして未来のリーダーを目指すすべてのビジネスパーソン、さらには組織を預かる経営者の皆さんに向けて、なぜ信頼がこれほどまでに重要なのか、そして信頼がもたらす「好循環」のメカニズムとは何か、私自身の経験やクラスコのフィロソフィーである「DO IDEA」の精神を交えながら、詳しくお話ししたい。

1. はじめに:なぜ今、「信頼」がキャリアの基盤となるのか?

現代は、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)と呼ばれる、変化が激しく予測困難な時代だ。このような時代において、企業が持続的に成長し、競争優位性を保つためには、変化に柔軟に対応できる「個」の力がこれまで以上に重要になっている。年功序列や終身雇用といった従来のシステムが揺らぎ、個々人が自律的にキャリアを築き、価値を発揮することが求められるようになった。

特に、私たち不動産業界も、テクノロジーの進化、ライフスタイルの多様化、少子高齢化といった大きな波に直面している。従来のビジネスモデルだけでは立ち行かなくなり、新しい価値創造が急務だ。こうした変革期においては、指示待ちではなく、自ら考え、行動し、周囲を巻き込んでいける人材が不可欠となる。

さらに、コロナ禍を経てリモートワークが普及したことで、働き方やコミュニケーションのあり方も大きく変化した。対面でのコミュニケーションが減る中で、相手の意図を正確に汲み取り、円滑に業務を進めるためには、より強固な「信頼関係」が欠かせない。姿が見えない相手であっても、「この人なら大丈夫」「きっとやり遂げてくれる」と思える関係性が、チームの生産性や創造性を大きく左右するのだ。

私たちクラスコでは、人材育成の根幹にこの「信頼」を置いている。スキルや知識はもちろん重要だが、それらは信頼という土台があってこそ活かされる。信頼なくして、大きな仕事は任せられない。信頼なくして、チームは成り立たない。だからこそ、新入社員の皆さんには、まず何よりも「信頼される人間になること」を目指してほしい。それが、輝かしいキャリアを築くための、最も確実で、最も重要な第一歩なのだ。

2. 「信頼される」とは何か?新入社員が最初に築くべき土台

では、具体的に「信頼される」とはどういうことか?新入社員の皆さんが、これから日々の業務の中で意識すべきことを、いくつか挙げてみよう。

期待を超える仕事をする:

まず基本となるのは、与えられた仕事に対して、期待されている水準、あるいはそれ以上の成果を出すことだ。「言われたことだけをやる」のではなく、「どうすればもっと良くなるか?」「相手は何を求めているのか?」を常に考え、+αの価値を提供しようとする姿勢が重要だ。例えば、資料作成を頼まれたら、見やすさや分かりやすさを工夫する。データ入力を頼まれたら、入力ミスがないかダブルチェックを徹底する。こうした小さな工夫や配慮の積み重ねが、「この人に任せれば安心だ」という評価に繋がる。

約束を守る:

これは社会人としての基本中の基本だが、極めて重要だ。納期を守る、時間を守る、決めたことを実行する。当たり前のことだと思うかもしれないが、これを徹底できる人は意外と少ない。特に、報告・連絡・相談(報連相)は、信頼関係の生命線だ。進捗状況をこまめに報告する、問題が発生しそうな場合は早めに相談する、関係者への連絡を怠らない。こうした丁寧なコミュニケーションが、相手に安心感を与え、信頼を育む。

誠実さ:

仕事において、ミスや失敗は誰にでもある。重要なのは、それを隠したり、ごまかしたりしないことだ。ミスをしたら、正直に、そして迅速に報告する勇気を持つこと。そして、同じ過ちを繰り返さないように、原因を分析し、対策を講じること。誠実な対応は、一時的には気まずい思いをするかもしれないが、長期的には必ず信頼に繋がる。「この人は正直だ」「責任感がある」という評価は、何物にも代えがたい財産となる。

主体性:

指示されたことを的確にこなすことも大切だが、それだけでは「信頼される」レベルには到達しにくい。自ら課題を見つけ、考え、提案し、行動する主体性が求められる。「自分にできることはないか?」「もっと効率的にできる方法はないか?」と常にアンテナを張り、積極的に仕事に関わっていく姿勢が、周囲からの信頼と期待を集める。最初は小さなことからでいい。「気づいたことを発言してみる」「手伝えることがあれば声をかける」といった一歩が、大きな成長に繋がる。

私自身、若い頃はとにかくがむしゃらに働いた。失敗も数多く経験したが、その度に誠実に向き合い、諦めずに挑戦し続けることで、少しずつ周囲からの信頼を得ることができたと記憶している。クラスコの社員たちを見ても、活躍しているメンバーは皆、これらの要素を高いレベルで実践している。特別な才能がなくとも、日々の地道な努力と誠実な姿勢こそが、信頼という強固な土台を築き上げるのだ。

3. 好循環のメカニズム:「信頼」がキャリアを加速させる理由

さて、ここからが本題だ。なぜ「信頼」がキャリアを加速させるのか?それは、信頼が起点となって、次のような「好循環」を生み出すからだ。

信頼される → より良い仕事を任せてもらえる → 成果が出る → 仕事が楽しくなる → (さらに)信頼される…

このポジティブなループが回り始めると、個人の成長スピードは飛躍的に向上し、仕事のやりがいも増していく。各ステップを詳しく見ていこう。

ステップ1:信頼される → より良い仕事を任せてもらえる

上司や先輩から「この人になら任せられる」と信頼されるようになると、自然とより責任のある、難易度の高い仕事を任せてもらえる機会が増える。単なる作業ではなく、自分で考え、判断し、進めていくような、裁量権の大きな仕事だ。これは、成長のための絶好のチャンスと言える。また、周囲も「彼/彼女ならきっとやり遂げてくれるだろう」と期待し、必要なサポートやアドバイスを惜しまなくなる。

ステップ2:より良い仕事を任せてもらえる → 成果が出る

挑戦的な仕事に取り組むことで、必然的に新しいスキルや知識が身につき、能力が向上していく。困難な課題を乗り越える経験は、問題解決能力や思考力を鍛える。また、周囲の期待とサポートを受けながら仕事を進めることで、一人では成し遂げられなかったような大きな成果を生み出すことができるようになる。成功体験は、さらなる自信へと繋がる。

ステップ3:成果が出る → 仕事が楽しくなる

目標を達成し、成果を出すことができれば、大きな達成感と自己肯定感を得られる。自分の仕事が誰かの役に立っている、会社に貢献できているという実感は、仕事へのモチベーションを劇的に高める。「仕事が面白い!」「もっと頑張りたい!」というポジティブな感情が湧き上がってくるだろう。周囲からの賞賛や評価も、この「楽しさ」を後押しする。

ステップ4:仕事が楽しくなる → (さらに)信頼される

仕事を楽しんでいる人は、表情が明るく、前向きなエネルギーに満ちている。そのような人は、自然と周囲を惹きつけ、良い影響を与える。また、仕事へのエンゲージメントが高まることで、より主体的に、より責任感を持って業務に取り組むようになる。「この人は意欲的に仕事をしてくれる」「安心して任せられる」という評価が高まり、さらなる信頼を獲得することに繋がるのだ。

そして、この高まった信頼が、また次の「より良い仕事」に繋がり、ループはさらに強化されながら回り続ける。これが、「信頼」から始まる成長の好循環のメカニズムだ。新入社員の皆さんには、まず最初の「信頼される」というステップをしっかりと踏み出し、このポジティブな成長エンジンを力強く回し始めてほしい。

 

 

 

4. DO IDEA:クラスコ流「好循環」を加速させる思考法

私たちクラスコでは、この「好循環」をさらに加速させるための独自のフィロソフィーとして「DO IDEA」を掲げている。これは単なるスローガンではなく、私たちの企業文化、働き方の根幹をなす考え方だ。

「やってみる」精神:

DO IDEAの核心は、「まず、やってみる」という挑戦する姿勢だ。完璧な計画を待つのではなく、良いアイデアがあれば、失敗を恐れずにまずは行動に移す。もちろん、無謀な挑戦を推奨しているわけではない。しかし、変化の激しい時代においては、行動しながら考え、軌道修正していくスピード感が不可欠だ。この「やってみる」精神が、新しい価値創造の源泉となる。新入社員の皆さんも、最初は失敗して当たり前。大切なのは、挑戦から学び、次に繋げることだ。

現状維持は後退:

私たちは、「現状維持は後退である」と考えている。常に「もっと良くするにはどうすればいいか?」と問い続け、改善と革新を追求する。不動産業界は、まだまだ旧態依然とした慣習が多く残る分野だ。だからこそ、私たちはテクノロジーや新しいアイデアを積極的に取り入れ、業界の常識を変えていくことに情熱を燃やしている。この「より良く」を追求する姿勢が、個人の成長を促し、好循環を力強くドライブする。

アイデアを形にする:

アイデアは、頭の中にあるだけでは価値を生まない。アイデアを具体的な形にし、実行に移してこそ意味がある。クラスコでは、役職や年次に関係なく、良いアイデアは積極的に採用し、実現に向けてサポートする文化がある。「crasco ReNew(クラスコリニュー)」のようなリノベーションブランドや、不動産テックサービス「TATSUJIN(タツジン)」シリーズも、社員たちの「DO IDEA」から生まれたものだ。自分のアイデアが形になる経験は、仕事の大きなやりがいとなり、さらなる挑戦意欲をかき立てる。

顧客価値の最大化:

私たちのすべての事業活動は、「顧客価値の最大化」という目的に繋がっている。オーナー様の資産価値向上、入居者様の快適な暮らしの実現。そのために何ができるかを徹底的に考え抜き、行動する。顧客からの「ありがとう」という言葉や、満足度の高い評価こそが、私たちの仕事の成果であり、信頼の証だ。顧客への価値提供を通じて得られる信頼は、何よりも強固で、好循環の強力な推進力となる。

「DO IDEA」の精神は、信頼の好循環と密接に結びついている。挑戦する姿勢は新たな仕事の機会を生み、改善を追求する姿勢は成果の質を高める。アイデアを形にする経験は仕事の楽しさを増幅させ、顧客価値への貢献は揺るぎない信頼を築く。このクラスコ流の思考法を実践することで、皆さんのキャリアの好循環は、よりダイナミックに加速していくだろう。

5. テクノロジー活用と「信頼」:AI・DX時代の働き方

 

 

現代のビジネスにおいて、テクノロジーの活用は避けて通れない。

特に不動産業界は、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって、大きく変革の只中にある。

 

クラスコでも、積極的にテクノロジーを導入し、業務効率化や新たな価値創造に取り組んできた。

そして今、私たちはさらに一歩先を見据えている。

これからの時代、最も重要なテクノロジーは「AI」である。

 

AIは、単なるツールではない。

AIエージェントを使いこなし、日々の業務に統合していく力こそが、これからのビジネスパーソンに求められる必須スキルとなる。

 

いかにAIを理解し、味方につけ、業務を加速させ、

新たな価値創造に繋げていけるか。

この「AIリテラシー」と「AI活用力」が、これからの働き方における最大の分岐点になるだろう。

 

そして、テクノロジー活用は、単なる効率化だけでなく、「信頼」の構築にも直結している。

 


 

 

■ コミュニケーションツール:

 

 

チャットツールやWeb会議システムを活用することで、迅速かつ透明性の高い情報共有が可能になる。

こまめな連絡や状況報告は、リモート環境下でも「見えない不安」を解消し、信頼関係を育む鍵となる。

 


 

 

■ タスク管理ツール:

 

 

プロジェクト管理・タスク管理ツールにより、

「誰が、何を、いつまでに」行うかを可視化できる。

進捗状況をオープンにし、責任と行動を明確化することで、信頼を積み上げることができる。

クラスコでは、自社開発の「TATSUJIN」シリーズなども活用し、業務の見える化を推進している。

 


 

 

■ データ分析:

 

 

勘や経験に頼るだけではなく、データに基づく客観的な意思決定が不可欠な時代だ。

市場データ、入居者動向、物件収益性などをデータで分析し、

根拠ある提案と施策を打ち出していく。

データに裏付けされたコミュニケーションは、説得力を持ち、信頼に繋がる。

 


 

 

■ オンラインでの信頼構築:

 

 

非対面コミュニケーションが当たり前になる中、

Web会議ではカメラをオンにして表情を見せる、

チャットでは誠実な言葉を選ぶ、

レスポンスの速さで誠意を示す──

こうした「オンラインならではの信頼づくり」が欠かせない。

 


 

 

■ AIエージェント活用:

 

 

そして、これからの働き方で最も重要なのは、AIとの共存・共創である。

 

AIエージェントは、単に業務を代行するだけではない。

情報整理、提案作成、プロジェクト推進、マーケット分析、クリエイティブ支援──

あらゆる領域で、人間の思考と行動を拡張してくれる存在だ。

 

AIを単なる「便利な道具」と見るのではなく、

自らの意思決定と行動を加速させるパートナーとして使いこなすこと。

これが、これからのビジネスにおける「新しい信頼構築」の鍵になる。

 

AIを活かし、テクノロジーを味方につけ、

「成果」と「信頼」の好循環を生み出せる人材こそが、DX時代の主役となる。

 


 

テクノロジーは、あくまで手段であり、信頼と価値を生み出すための翼である。

新入社員の皆さんにも、積極的にAIをはじめとする最新ツールに慣れ親しみ、

未来型の働き方を自分のものにしていってほしい。

 


 

 

6. 経営者・リーダーへ:信頼を育む組織文化の作り方

ここまで、主に新入社員や個人の視点から「信頼」と「好循環」について述べてきたが、このメカニズムを組織全体で機能させるためには、経営者やリーダーの役割が極めて重要だ。個々人が安心して挑戦し、成長できる環境、すなわち「信頼」を育む組織文化を意図的に作り上げていく必要がある。

心理的安全性の確保:

メンバーが「この組織では、自分の意見を言っても大丈夫だ」「失敗しても非難されるのではなく、学びの機会として捉えてもらえる」と感じられる状態、つまり心理的安全性が高い環境を作ることが、信頼の土台となる。リーダーは、メンバーの発言を傾聴し、異なる意見を尊重する姿勢を示す必要がある。失敗を許容し、挑戦を奨励するメッセージを発信し続けることが重要だ。

権限移譲と育成:

部下を信じ、適切な範囲で権限を移譲し、仕事を任せる勇気を持つこと。マイクロマネジメントは、部下の主体性を奪い、信頼関係を損なう。もちろん、丸投げではなく、必要なサポートや指導は行うが、基本的には「任せる」スタンスが部下の成長を促し、「信頼されている」という実感を与える。リーダーの役割は、部下が自ら考え、行動し、成功体験を積めるように導くことだ。

明確な評価とフィードバック:

何を期待されているのか、どのような行動や成果が評価されるのかを明確に示すこと。そして、定期的に具体的で建設的なフィードバックを行うこと。良かった点は具体的に褒め、改善が必要な点については、人格否定ではなく行動に焦点を当てて伝える。この透明性と公平性のあるコミュニケーションが、メンバーの納得感と成長意欲を高め、リーダーへの信頼を深める。

ビジョン共有:

会社やチームがどこを目指しているのか、そのために何故この仕事が必要なのかというビジョンや目的を共有すること。メンバーが「自分たちの仕事には意味がある」「大きな目標に向かって貢献している」と感じられると、エンゲージメントが高まり、一体感が生まれる。共通の目標に向かって共に努力する経験が、メンバー間の信頼関係をも強固にする。

信頼を育む組織文化は、一朝一夕にできるものではない。経営者やリーダーが率先して信頼に基づいた行動を示し、粘り強く、一貫性を持って取り組み続けることが不可欠だ。社員一人ひとりが信頼の好循環を回せるような土壌を作ることこそが、企業の持続的な成長を実現するための、経営者の最も重要な責務の一つだと私は考えている。

 

7. 新入社員が今すぐできる!信頼獲得のための3つのアクション

さて、最後に、新入社員の皆さんが明日から、いや、今日からすぐに実践できる、信頼獲得のための具体的なアクションを3つ提案したい。難しく考える必要はない。まずはこの3つを徹底することから始めてみよう。

アクション1:小さな約束を確実に守る

会議の時間に遅刻しない、頼まれた資料を期日までに提出する、電話の折り返しを忘れない、など。どんなに小さな約束でも、確実に守ることを習慣づける。「当たり前」と思うかもしれないが、この積み重ねが「この人は時間に正確だ」「言ったことはきちんとやる人だ」という基本的な信頼に繋がる。まずは、自分のスケジュール管理、タスク管理を徹底しよう。

アクション2:積極的に質問し、学ぶ姿勢を示す

分からないこと、疑問に思ったことをそのままにしない。「こんなこと聞いてもいいのかな?」と遠慮せず、積極的に質問しよう。質問することは、決して恥ずかしいことではない。むしろ、「学びたい」「正確に理解したい」という意欲の表れであり、前向きな姿勢として評価される。ただし、質問する前には自分で少し調べてみる、質問の意図を明確にする、相手の時間を考慮する、といった配慮も忘れずに。

アクション3:感謝の気持ちを伝える

仕事を教えてもらった時、手伝ってもらった時、アドバイスをもらった時。どんな些細なことでも、「ありがとうございます」「助かりました」という感謝の言葉を、きちんと相手に伝えよう。感謝の言葉は、人間関係の潤滑油であり、相手への敬意を示すものだ。感謝を伝えられて嫌な気持ちになる人はいない。むしろ、「またこの人の力になってあげたい」と思わせる力がある。日々のコミュニケーションの中で、意識して感謝の気持ちを表現しよう。

この3つのアクションは、決して特別なことではない。しかし、これらを意識して、継続的に実践することで、着実に周囲からの信頼を積み重ねていくことができる。そして、それがやがて大きな好循環を生み出す第一歩となるのだ。

8. まとめ:信頼の好循環を回し、未来を切り拓け

改めて強調したい。仕事におけるすべての成功は、「信頼」という土台の上に成り立っている。信頼を得ることで、より挑戦的な仕事の機会が与えられ、成果を出すことで仕事は楽しくなり、その楽しさがさらなる信頼を生む。この「信頼から始まる好循環」こそが、皆さんのキャリアを豊かにし、成長を加速させる強力なエンジンとなる。

信頼は、一朝一夕に築けるものではない。日々の地道な努力、誠実な行動、そして周囲への感謝の気持ち。そうした一つひとつの積み重ねによって、少しずつ、しかし確実に育まれていくものだ。焦る必要はない。まずは、今日お話ししたことを意識し、目の前の仕事に真摯に向き合うことから始めてほしい。

そして、私たちクラスコが大切にする「DO IDEA」の精神を胸に、失敗を恐れず挑戦し続けてほしい。現状に満足せず、常により良い価値を追求してほしい。その情熱と行動が、必ずや信頼の好循環を力強く回し、皆さん自身の未来、そしてクラスコの未来、さらには不動産業界の未来をも切り拓いていく力となると、私は確信している。

新入社員の皆さん、皆さんの前には無限の可能性が広がっている。このクラスコという舞台で、信頼という名の翼を広げ、大きく羽ばたいてくれることを心から期待している。共に、未来を創造していこう。


この記事が、新入社員の皆さん、そしてすべてのビジネスパーソンにとって、自らの働き方やキャリアを見つめ直すきっかけとなれば幸いです。

クラスコ代表 小村典弘

 

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なぜ今、不動産会社に『ブランディング』が必要なのか?選ばれる企業の条件


 

皆さん、こんにちは。クラスコの小村典弘です。

今日のテーマは、現代の不動産ビジネスにおいて、なぜ「ブランディング」がこれほどまでに重要なのか、ということです。もしかすると、「うちは地域密着でやってきたから」「実績があれば大丈夫」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私は、これからの時代、ブランドを持つ会社だけが生き残り、そして成長できると確信しています。

不動産業界には、今、静かでありながら、非常に大きな変化の波が押し寄せています。それは、単なる景気の波や法改正といった目に見える変化だけではありません。テクノロジーの進化、顧客の価値観の多様化、そして働き方の変革といった、より本質的な構造変化です。この変化の時代において、旧来のやり方だけを続けていては、いずれ淘汰されるリスクがあります。

この記事では、なぜ今、不動産会社にとってブランディングが不可欠なのか、その本質と、明日から実践できる具体的なステップについて、私の経験や「DO IDEA」の考え方を交えながらお伝えしていきます。経営者の方、業界で働く方、そしてこれから不動産業界を目指す方にとっても、自社の未来を考える上で、きっとヒントが見つかるはずです。

はじめに:不動産業界に起きている静かな変化

私が「静かな変化」と表現するのには理由があります。日々の業務に追われていると、なかなかその変化の全体像を捉えることが難しいからです。しかし、確実に市場のルールは変わりつつあります。

一つは、情報の非対称性の崩壊です。かつて、不動産情報は業者が独占的に持っている部分が多く、それがビジネスの基盤の一つでした。しかし、インターネットの普及により、顧客は物件情報、相場、評判などを簡単に比較検討できるようになりました。情報は民主化され、もはや「情報を持っているだけ」では価値になりません。

二つ目は、顧客の価値観の多様化です。単に「広い部屋」「駅近」といったスペックだけでなく、「デザイン性の高い空間」「コミュニティとの繋がり」「環境への配慮」「安心できる管理体制」など、顧客が不動産に求める価値は、ライフスタイルや個人の価値観によって細分化されています。画一的なサービスでは、多様化するニーズに応えきれなくなっています。

三つ目は、テクノロジーの進化(不動産テック)です。AIによる査定、VR内見、電子契約、IoTを活用したスマートホームなど、テクノロジーは業務効率化だけでなく、新たな顧客体験やサービスを生み出す原動力となっています。これらを活用できない企業は、競争上不利になる可能性があります。

そして四つ目は、働き手の意識の変化です。特に若い世代は、給与や待遇だけでなく、企業のビジョンや社会貢献、働きがい、成長機会などを重視する傾向があります。魅力的な企業文化やビジョンを発信できない企業は、優秀な人材の獲得・維持が難しくなります。

これらの変化は、個別に存在しているのではなく、相互に影響し合いながら、不動産業界全体の構造を変えつつあるのです。このような時代において、自社が「何者」であり、「どのような価値を提供できるのか」を明確に示し、顧客や社会、そして従業員から「選ばれる理由」を創り出すこと、それこそがブランディングの本質であり、急務なのです。

ブランディングとは何か?単なる見た目ではない本質

「ブランディング」と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは、ロゴマーク、おしゃれなウェブサイト、洗練されたパンフレットといった「見た目」の部分かもしれません。もちろん、これらもブランディングの重要な要素ではありますが、それは氷山の一角に過ぎません。

私が考えるブランディングとは、「企業が顧客や社会に対して行う『約束』であり、その約束を一貫して果たし続けることで築かれる『信頼』と『評価』の総体」です。それは、単なるイメージ戦略ではなく、企業の存在意義(パーパス)や提供価値、文化、行動そのものに関わる、経営戦略の中核です。

具体的に分解してみましょう。

  • 企業の「らしさ」の定義:自社は何を大切にし、どのような価値を提供したいのか?他社にはない独自の強みやこだわりは何か?(例:デザイン性、テクノロジー、地域貢献、顧客への寄り添い方など)
  • ターゲット顧客の設定:どのような価値観を持つ顧客に、自社のサービスを届けたいのか?
  • 提供価値(プロミス)の明確化:ターゲット顧客に対して、具体的にどのような価値(便益、感情、体験)を約束するのか?
  • 一貫したコミュニケーション:ウェブサイト、広告、SNS、店舗、営業担当者の言動、物件のデザイン、管理対応など、顧客とのあらゆる接点(タッチポイント)で、約束した価値や「らしさ」が一貫して伝わるように設計・実行すること。
  • 体験の創出:顧客がサービスを利用する過程で、期待を超えるポジティブな体験を提供し、感情的な繋がりを深めること。

つまり、ブランディングとは、「何を言うか(コミュニケーション)」だけでなく、「何をするか(行動・体験)」が一致して初めて成立します。どんなに立派な理念を掲げても、現場の対応が悪ければ、ブランドは一瞬で毀損します。逆に、一つ一つの丁寧な仕事や顧客への真摯な対応が積み重なることで、強固な信頼、すなわち強いブランドが築かれていくのです。

これはまさに、私が提唱する「DO IDEA」の考え方にも通じます。アイデアを思いつくだけでなく、それを実行し、形にし、価値に変えていくこと。ブランディングも同様に、定義した「らしさ」や「約束」を、日々の事業活動を通じて「DO=実行」し続けるプロセスそのものなのです。

[関連記事:DO IDEAとは?クラスコが実践する価値創造の考え方へのリンク]

なぜ今、不動産会社にブランディングが必須なのか

では、なぜ「今」、特に不動産会社にとってブランディングが、かつてないほど重要になっているのでしょうか? 先ほど触れた「静かな変化」を踏まえ、さらに深掘りしてみましょう。

1. 差別化による価格競争からの脱却

情報が民主化され、物件スペックでの差別化が難しくなった今、何も手を打たなければ、顧客はより安い手数料、より安い家賃を求めるようになり、必然的に価格競争に巻き込まれます。しかし、ブランドを確立し、「この会社だからお願いしたい」「この物件だから住みたい」という独自の価値(付加価値)を顧客に認識してもらえれば、価格以外の判断基準を提供できます。それは、安心感、デザイン性、コミュニティ、特別な体験かもしれません。強いブランドは、適正な価格で選ばれる力を与えてくれます。

2. 顧客との長期的な関係構築

不動産取引は、一度きりで終わるものではありません。賃貸であれば更新や住み替え、売買であれば買い替えやリフォーム、資産活用など、顧客のライフステージに合わせて長期的な関係を築くことが重要です。ブランディングを通じて、自社の理念や価値観に共感してくれる顧客と繋がることで、単なる取引相手を超えた信頼関係を構築できます。これにより、リピート率や紹介率の向上、LTV(顧客生涯価値)の最大化が期待できます。

3. 優秀な人材の獲得と定着

冒頭でも触れましたが、企業のブランド力は、顧客だけでなく、働き手(従業員)にも大きな影響を与えます。自社が社会に対してどのような価値を提供しようとしているのか、どのような未来を目指しているのか。明確なビジョンと、それを体現する企業文化(ブランド)は、共感を呼ぶ優秀な人材を引き寄せます。また、自社のブランドに誇りを持って働くことは、従業員のエンゲージメントを高め、離職率の低下にも繋がります。人が資産である不動産業界において、これは極めて重要な要素です。

4. 新たな事業機会の創出

確立されたブランドは、信頼の証となります。その信頼を基盤に、既存事業の周辺領域や、新たな分野への進出が容易になります。例えば、地域に根差した信頼ある不動産会社が、リノベーション事業や、高齢者向けの見守りサービス、地域のコミュニティ形成支援などを展開する場合、ブランド力が後押しとなり、スムーズな事業展開が可能になるでしょう。ブランドは、未来への投資でもあるのです。

5. デジタル時代における「見つけてもらう力」

オンラインでの情報収集が主流となった今、顧客は膨大な情報の中から、自分に合った不動産会社や物件を探し出さなければなりません。検索エンジンやSNS上で、自社の独自の価値や魅力を的確に伝え、ターゲット顧客に「見つけてもらう」ためには、明確なブランドメッセージと、それを体現するコンテンツ発信が不可欠です。これもまた、現代におけるブランディングの重要な役割です。

このように、ブランディングは、単なるイメージアップ施策ではなく、事業の持続的な成長と競争優位性を確保するための、極めて実践的な経営戦略なのです。

ブランド力が業績を左右する具体例(クラスコの経験から)

「理屈は分かったけれど、本当にブランドで業績が変わるのか?」と感じる方もいるかもしれません。ここでは、少しだけ私たちクラスコの経験も交えながら、ブランド力が具体的にどのように業績に結びつくのかをお話ししたいと思います。

クラスコは、石川県金沢市を拠点とする不動産会社ですが、単なる物件仲介や管理に留まらず、「人生、楽しい人を増やす」というvisionのもと、デザインリノベーション事業「Renotta(リノッタ)」や、不動産テックを活用した業務支援システム「デザインとテクノロジーのTATSUJIN」開発・提供など、「アイデアとテクノロジーで不動産業界の未来を創造する」ことを目指して事業を展開してきました。

当初から、私たちが意識してきたのは、「他社と同じことはしない」「常に新しい価値を創造する」という姿勢、すなわち「DO IDEA」の実践です。これが、結果的にクラスコのブランドイメージを形成してきました。

例えば、「Renotta」事業。これは、単に古い物件を綺麗にするリフォームではありません。一部屋一部屋に独自のコンセプトとストーリーを与え、デザイン性を高めることで、「この部屋に住みたい」と思わせる付加価値を創造するリノベーションブランドです。この取り組みは、空室に悩むオーナー様から大きな支持を得ると同時に、「おしゃれな部屋に住みたい」と考える入居者様からも選ばれる理由となりました。

結果として、Renottaで施工した物件は、周辺相場よりも高い家賃設定でも、早期に入居が決まるケースが多く、オーナー様の収益改善に貢献しています。これは、まさに「Renotta」というブランドが持つ「デザイン性」「独自性」という価値が、家賃という価格を超えて評価された結果と言えます。

[クラスコサービス:デザインリノベーションRenottaへのリンク]

また、不動産テック事業「TATSUJIN」も、私たちのブランドイメージを形成する上で重要な役割を果たしています。自社で開発・活用し、効果を実証したシステムを全国の不動産会社様に提供することで、「クラスコ=テクノロジーに強い、先進的な不動産会社」という認知が広がりました。これにより、最新のテクノロジーを活用したいと考えるオーナー様や、効率的な経営を目指す不動産会社様との新たな繋がりが生まれています。

[クラスコサービス:不動産テック・TATSUJINへのリンク]

さらに、こうした取り組みは、人材採用にも好影響を与えています。「新しいことに挑戦したい」「業界を変えたい」という意欲的な人材が、クラスコのビジョンに共感し、全国から集まってくれるようになりました。これもまた、私たちが発信し続けてきた「挑戦」「創造」というブランドイメージが、求職者に響いた結果だと考えています。

もちろん、最初からすべてが順調だったわけではありません。試行錯誤の連続でした。しかし、「自分たちは何者で、どこを目指すのか」という軸(=ブランドの核)をぶらさずに、「DO IDEA」を実践し続けたことが、今日のクラスコの姿に繋がっていると確信しています。

これは、クラスコだからできた特別なことではありません。どのような規模の会社であっても、自社の「らしさ」を見つけ、それを磨き上げ、一貫して伝え続けることで、必ずブランドは構築できます。そして、そのブランド力は、必ずや業績という形で返ってくるはずです。

明日からできる小さなブランディング第一歩:「DO IDEA」の実践

「ブランディングの重要性は分かった。でも、何から始めればいいのか…」そう思われる方も多いでしょう。大規模な予算をかけたり、専門のコンサルタントに依頼したりすることだけがブランディングではありません。むしろ、日々の小さな積み重ねこそが、強固なブランドの礎となります。ここでは、明日からでも始められる、具体的な第一歩をいくつかご紹介します。

1. 自社の「価値の棚卸し」と「Why?」の探求

まず、改めて自問自答してみてください。

  • 「私たちは、なぜこの仕事をしているのか?(Why)」:単にお金を稼ぐためだけではない、根源的な動機や目的は何か?
  • 「お客様(オーナー様、入居者様)に、どのような独自の価値を提供できているか?(What)」:他社にはない強み、こだわり、得意なことは何か?
  • 「どのようなお客様に、最も喜んでもらいたいか?(Who)」:理想とする顧客像は?

これを、経営者だけでなく、ぜひ社員の皆さんと一緒に考えてみてください。様々な視点から意見を出し合うことで、これまで気づかなかった自社の「らしさ」や「強み」が見えてくるはずです。これが、ブランドの核となる原石です。

2. 顧客接点(タッチポイント)の見直し

顧客は、様々な場面であなたの会社と接触します。ウェブサイト、電話応対、メールの文面、店舗の雰囲気、スタッフの服装や言葉遣い、物件案内、契約手続き、入居後のフォロー…これら一つ一つが、ブランドを伝える重要なタッチポイントです。

先ほど定義した自社の「らしさ」や「約束」が、これらのタッチポイントで一貫して表現されているかをチェックしてみてください。例えば、「親身な対応」を掲げているのに、電話応対が事務的であったり、メールの返信が遅かったりすれば、ブランドは台無しです。「テクノロジーに強い」と言いながら、ウェブサイトが古いままでスマホ対応もされていなければ、説得力がありません。

改善できる点を見つけ、一つずつ修正していくこと。これも立派なブランディング活動です。

3. 「らしさ」が伝わる情報発信

完璧なブランド戦略が完成するのを待つ必要はありません。まずは、自社の「らしさ」や「想い」が伝わる情報を、できる範囲で発信してみましょう。

  • ブログやSNSでの発信:自社の取り組み、仕事へのこだわり、お客様の声、スタッフの紹介などを、自分の言葉で語る。
  • 施工事例やお客様の声の紹介:具体的な事例を通じて、自社が提供する価値を分かりやすく伝える。
  • 地域活動への参加と発信:地域貢献活動などを通じて、企業の姿勢を示す。

大切なのは、格好つけることではなく、正直に、誠実に、そして継続的に発信することです。その積み重ねが、共感を呼び、ファンを増やしていきます。

4. 社内への浸透と「ブランドアンバサダー」の育成

ブランドは、経営者だけが理解していても意味がありません。全従業員が自社のブランドを理解し、共感し、日々の業務で体現してこそ、本物の力となります。社員一人ひとりが、自社の「らしさ」を理解し、誇りを持って顧客と接する「ブランドアンバサダー」となることを目指しましょう。

社内勉強会を開いたり、朝礼でブランドについて話したり、評価制度にブランドへの貢献度を組み込んだりするなど、社内への浸透策も重要です。

これらのステップは、まさに「DO IDEA」の実践です。まずは考えて(Think)、そして小さくても良いから「DO=実行」してみる。その試行錯誤の中から、自社ならではのブランディングの形が見えてくるはずです。

まとめ:ブランドを持つ会社だけが「選ばれる時代」へ

これまで述べてきたように、不動産業界を取り巻く環境は、かつてないスピードで変化しています。この変化の時代において、「何をするか(What)」だけを追求していては、すぐにコモディティ化し、価格競争の渦に飲み込まれてしまうでしょう。

これからは、「誰が(Who)」「なぜ(Why)」それをするのか、という企業の姿勢や存在意義そのものが問われる時代です。そして、その問いに対する明確な答えを持ち、それを顧客や社会、従業員に対して一貫して伝え、共感と信頼を勝ち得ていく活動こそが、本質的なブランディングなのです。

強いブランドを築くことは、一朝一夕にはできません。地道な努力と、時には痛みを伴う変革も必要になるでしょう。しかし、その先には、価格競争から解放され、顧客から、そして社会から「選ばれる」存在となり、持続的に成長していく未来が待っています。

「あなたの会社は、何をもって顧客から選ばれたいですか?」

この問いに対する答えを、ぜひ深く考えてみてください。そして、その答えを形にするための「DO IDEA」を、今日から始めてみませんか?

私たちクラスコも、常に変化を恐れず、新たな価値創造への挑戦を続けていきます。この記事が、皆様の会社の未来を切り拓く一助となれば幸いです。

小村 典弘

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「AIで不動産業界をもっとヨクする」未来への挑戦

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「AIで不動産業界をもっとヨクする」未来への挑戦、実装フェーズへ

皆さん、こんにちは。クラスコの小村です。

先日、クラスコグループの経営マネージャーミーティングという、幹部が集まる大切な会議の場で、私はグループ全体の新たな決意として、こう宣言しました。

「クラスコは、AIで業界をもっとヨクしていく。」

これは、単なる威勢の良いスローガンではありません。 これから訪れる、そしてすでに来ているAIの時代において、私たちが不動産業界の未来を、より良い方向へ変えていくのだという、強い意志と覚悟を示す言葉です。 ミーティングに参加したマネージャーたちの真剣な表情と、時折交わされる活発な意見の中に、クラスコが新たなステージへ向かうのだという確かな熱気を感じました。

AIの波と、クラスコの立ち位置:なぜ「ヨクする」ことにこだわるのか

AIの進化は、もはや誰もが実感している通り、凄まじい勢いで進んでいます。 業務の効率化、文章や画像の自動生成、データ分析、音声認識── AI技術はあらゆる分野に浸透し、私たちの働き方や社会のあり方を根本から変えようとしています。もちろん、不動産業界もその大きな変化の渦中にあります。

しかし、クラスコが目指しているのは、単に「AIを導入して業務を効率化する会社」になることではありません。それでは、AIの持つ本当の価値を引き出したとは言えないでしょう。 私たちが目指すのは、もっと先です。 「AIという強力なツールを使いこなし、不動産業界全体、そしてそこにいる人々──お客様、社員、オーナー様──すべてにとって、現状を“もっとヨクする”ことができる会社」。これこそが、クラスコが目指す姿です。

AIを単なる「効率化の道具」で終わらせるのではなく、“業界をヨクする”ための強力な武器として積極的に活用し、新たな価値を創造していく。それが、これからのクラスコの明確なスタンスです。

AIは効率化の先へ:「ヨクする」ための武器

では、「ヨクする」とは具体的に何を指すのでしょうか? それは、AIの力を借りることで、これまで時間やコスト、技術的な制約から難しかった課題を解決し、関わるすべての人々の体験価値を高めていくことに他なりません。

顧客、社員、オーナー… AIが可能にする新たな価値

具体的にイメージしてみましょう。

  • お客様にとっての「もっとヨクする」:
    • 例えば、AIチャットボットが24時間365日、お部屋探しや入居中の簡単な疑問に即座に回答できれば、お客様をお待たせする時間は格段に減り、満足度は向上するはずです。
    • AIが膨大な物件データや顧客データを分析し、一人ひとりのライフスタイルや価値観に本当に合った物件や暮らし方を提案できれば、より豊かな住まい探しが実現します。
  • 社員にとっての「もっとヨクする」:
    • AIが契約書作成の補助やデータ入力といった定型業務を担ってくれれば、社員はもっと創造的で、お客様への細やかな対応など、人間にしかできない付加価値の高い仕事に集中できます。これは働きがいの向上に直結します。[ここにAI勉強会の様子の写真挿入、可能であれば]
    • AIが最新の市場トレンドや関連法規の情報を瞬時に収集・分析し、的確な情報を提供することで、社員の意思決定を力強くサポートします。
  • 不動産オーナー様にとっての「もっとヨクする」:
    • AIが地域の賃貸市場データや類似物件の成約事例を分析し、最適な賃料設定や効果的な空室対策を提案することで、収益の最大化と安定経営に貢献します。
    • AIが建物の状態や設備の劣化状況を予測し、最適なタイミングでの修繕計画を提案できれば、長期的な視点での資産価値維持につながります。

これらはまだ一部ですが、AIの可能性を最大限に引き出すことで、不動産に関わるあらゆる体験を、より良く、より豊かにしていくことができると確信しています。

実験から実装フェーズへ:クラスコの具体的な取り組み

私たちは、こうした未来像をただ語るだけでなく、すでに具体的なアクションに移しています。 クラスコのAI活用は、単なる「実験」や「研究」の段階を終え、いよいよ**「実際に業務に取り入れ、価値を生み出していく実装フェーズ」**へと移行しました。

部署横断の勉強会とトライアルの活発化

社内では、部署の垣根を越えてAIについて学び、活用アイデアを出し合う勉強会が活発に行われています。「私の部署のこの業務、AIで効率化できないか?」「こんな新しいサービスをAIで作れないだろうか?」── そんな熱意ある声が日々あちこちから聞こえてくるようになりました。 すでに、いくつかの部署では、具体的な業務課題の解決に向けて、AIツールのトライアル導入や、データ分析の試みが始まっています。もちろん、試行錯誤の連続ですが、このプロセスこそが未来を創ると信じています。

「DO IDEA」の精神で切り拓くAI時代の不動産業界

「DO IDEA(アイデアをカタチにする)」

これは、クラスコが創業以来、何よりも大切にしてきた私たちのDNAであり、企業ミッションです。[関連ページ:クラスコの企業理念「DO IDEA」について] 変化が激しく、未来予測が難しいこのAIの時代は、まさに私たちの「DO IDEA」の精神が真に問われる時だと感じています。

AIという、これまでにない強力なツールを前にして、私たちは決して受け身になることなく、それを主体的に「使いこなし」、社会や業界を「ヨクする」ための新しいアイデアをどんどんカタチにしていく。それこそが、クラスコが進むべき道です。

未来への決意:クラスコの挑戦は続く

AIで、業界をもっとヨクする。

改めて、この言葉を胸に刻み、クラスコグループ一丸となって、未来への挑戦を続けていきます。 簡単な道のりではないでしょう。しかし、私たちはこの大きな変化を、不動産業界全体がより良く進化するための、そしてクラスコ自身がさらに成長するための、絶好の機会と捉えています。

私たちの挑戦が、不動産業界の活性化、さらには私たちが事業を行うこの金沢、石川、そして日本の地域社会への貢献に繋がっていくことを信じて、邁進してまいります。 今後のクラスコのAIへの取り組み、そしてそれが実現する「もっとヨクなった」未来に、ぜひご期待ください。

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江副浩正氏の魂を受け継ぐ。不動産業界を革新する「意欲と努力のマネジメント」

江副浩正氏の魂を受け継ぐ。不動産業界を革新する「意欲と努力のマネジメント」

目次

  1. 江副浩正氏の魂を受け継ぐ。不動産業界を革新する「意欲と努力のマネジメント」
  2. 導入: 時代を超えて共鳴するマネジメント論 – 江副浩正氏の言葉と小村典弘の視点
  3. 本題1: 「後天的な才能」をいかに開花させるか? – 意欲と努力の具体的な掛け合わせ方
  4. 本題2: 目標設定の重要性 – 目的地なき航海からの脱却
  5. 本題3: 10代、20代の経験が30代を決定づける – 早期の投資としての経験
  6. 本題4: 「こうなりたい」という強烈な意欲の力 – 努力を継続させるエンジン
  7. 本題5: 時間が最後に味方になる – 長期的な視点と日々の積み重ね
  8. 実践的なアドバイス: 小村典弘が実践する「意欲と努力」を引き出す組織づくり
  9. まとめ: 不動産業界の未来を切り拓く – 経営者の覚悟と実践

1. タイトル: 江副浩正氏の魂を受け継ぐ。不動産業界を革新する「意欲と努力のマネジメント」

2. 導入: 時代を超えて共鳴するマネジメント論 – 江副浩正氏の言葉と小村典弘の視点

「マネジメントの才能は、幸いにも音楽や絵画とは違って、生まれながらのものではない。経営の才は、後天的に習得するものである。それも99%意欲と努力の産物である。その証拠に、10代の優れた音楽家はいても、20代の優れた経営者はいない。」

これは、リクルートの創業者である江副浩正氏が晩年に遺した言葉の一節です。初めてこの言葉に触れた時、私は雷に打たれたような衝撃を受けました。なぜなら、私自身が日々の経営の中で強く感じていたことと、あまりにも深く共鳴したからです。

特に、**「経営の才は、後天的に習得するものである。それも99%意欲と努力の産物である」**という部分。不動産業界という変化の激しい世界で、常に新しい価値を生み出し、組織を成長させていくためには、生まれ持った才能よりも、むしろその後の学びと実践、そして何よりも強い「意欲」が不可欠だと痛感しています。

江副氏が指摘するように、若くして天才と呼ばれる音楽家は存在しますが、20代で卓越した経営者というのは稀です。これは、経営というものが、単なる知識やスキルだけではなく、様々な経験、失敗、そしてそこから学び取る力、周囲を巻き込む力など、時間と共に積み重ねられる要素によって形成されるものだからでしょう。

このブログでは、江副氏の言葉を紐解きながら、私が日々の経営で実践していること、そして不動産業界の未来を切り拓くために、経営者、業界関係者、そしてこれからを担う若い世代に伝えたいことを共有したいと思います。

3. 本題1: 「後天的な才能」をいかに開花させるか? – 意欲と努力の具体的な掛け合わせ方

江副氏の言葉を借りるなら、マネジメントの才能は「後天的なもの」であり、「意欲と努力の産物」です。では、その「意欲」をどのように燃やし続け、「努力」をどのように方向づけていけば、才能は開花するのでしょうか。

私は、「何のために」という目的意識 が、意欲の源泉になると考えています。単に「会社を大きくしたい」「利益を上げたい」という表面的な目標ではなく、「この事業を通して、社会にどのような価値を提供したいのか」「どのような未来を実現したいのか」という、より深く、根源的な問いに向き合うことが、内発的な意欲を生み出すのです。

そして、その意欲を具体的な「努力」に繋げるためには、明確な目標設定 が不可欠です。江副氏も指摘するように、ただ闇雲に努力するだけでは、目的地を見失ったまま走り続けるようなものです。目標を細分化し、短期的な目標と長期的な目標を明確にすることで、日々の努力が意味を持ち、モチベーションを維持することができます。

例えば、私たちの会社では、新しいテクノロジーを活用した賃貸管理システムを開発するという目標を掲げました。この目標は、「人手不足の解消」「業務効率化」「顧客満足度の向上」という明確な目的意識に基づいています。そして、この大きな目標を達成するために、チームごとに具体的なタスクを設定し、進捗状況を共有しながら、日々の業務に取り組んでいます。

4. 本題2: 目標設定の重要性 – 目的地なき航海からの脱却

前述の通り、目標設定は、努力を成果に繋げるための羅針盤です。特に、不動産業界のように、市場の変化が激しく、不確実性の高い環境においては、明確な目標を持つことが、組織の方向性を定め、迷走を防ぐために不可欠です。

目標設定においては、SMART原則(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性がある、Time-bound:期限付き)を活用することが有効です。これにより、目標が抽象的なものではなくなり、具体的な行動に落とし込みやすくなります。

また、目標はトップダウンで一方的に決められるのではなく、現場の意見を反映させることが重要です。現場の社員は、日々の業務の中で課題や改善点に気づいていることが多く、彼らの意見を取り入れることで、より現実的で達成可能な目標設定が可能になります。

私たちの会社では、四半期ごとに全社員参加の目標設定会議を実施しています。ここでは、会社の全体目標を共有し、各部署、各チームが具体的な目標を立て、互いにフィードバックを行います。このプロセスを通じて、社員一人ひとりが目標達成に向けて主体的に行動する意識が醸成されます。

5. 本題3: 10代、20代の経験が30代を決定づける – 早期の投資としての経験

江副氏の言葉にあるように、20代で卓越した経営者は稀です。しかし、私は、10代、20代の過ごし方が、その後のキャリアを大きく左右すると考えています。若い頃にどれだけの経験を積み、どれだけ多くの失敗から学びを得たかが、30代以降の成長の糧となるからです。

特に、不動産業界は、机上の空論だけでは通用しない世界です。実際に物件を見て、オーナーと話し、顧客のニーズを肌で感じる経験が不可欠です。若い頃は、積極的に現場に飛び込み、様々な業務に挑戦することで、知識やスキルだけでなく、問題解決能力やコミュニケーション能力といった、普遍的なビジネススキルを磨くことができます。

私自身、20代の頃は、とにかく多くの現場を経験しました。時には失敗もしましたが、その経験が今の私の血肉となっています。だからこそ、若い社員には、積極的に新しいことに挑戦する機会を与え、失敗を恐れずにチャレンジできる環境を提供したいと考えています。

6. 本題4: 「こうなりたい」という強烈な意欲の力 – 努力を継続させるエンジン

目標設定が努力の方向性を示す羅針盤だとすれば、「こうなりたい」という強烈な意欲は、努力を継続させるエンジンです。人は、心から望むもののためには、困難を乗り越え、努力を続けることができます。

この「こうなりたい」という意欲は、必ずしも大きな夢である必要はありません。「お客様に喜んでもらいたい」「チームの目標を達成したい」といった、身近な目標に対する強い思いも、日々の努力を支える力になります。

経営者として、私が常に心がけているのは、社員一人ひとりが「こうなりたい」という意欲を持てるような環境づくりです。そのためには、社員の個性や強みを理解し、それぞれのキャリアパスを尊重することが重要です。また、成功体験を共有し、互いに刺激し合えるような組織文化を醸成することも、意欲を高める上で欠かせません。

7. 本題5: 時間が最後に味方になる – 長期的な視点と日々の積み重ね

「こうなりたいと思う気持ち(意欲)とそれに費やす努力(時間)は、最後に必ず自分の力となります。」

江副氏のこの言葉は、短期的な成果に目を奪われがちな私たちに、長期的な視点の重要性を教えてくれます。特に、不動産業界は、成果が出るまでに時間がかかることも少なくありません。目先の利益にとらわれず、長期的な視点を持って、日々の努力を積み重ねていくことが、最終的には大きな成果に繋がるのです。

例えば、私たちが取り組んでいるリノベーション事業は、企画から完成まで数ヶ月、場合によってはそれ以上の時間がかかります。しかし、完成した物件がお客様に喜ばれ、地域に新たな価値を生み出す姿を見ることは、日々の努力が報われたと感じる瞬間です。

経営者として、私は常に、**「今やっていることが、未来にどう繋がるのか」**を意識するようにしています。そして、その長期的な視点を社員と共有し、共に成長していくことを目指しています。

8. 実践的なアドバイス: 小村典弘が実践する「意欲と努力」を引き出す組織づくり

江副氏の言葉を胸に、私が日々の経営で実践していることをいくつかご紹介します。

  • 定期的な1on1ミーティング: 社員一人ひとりの目標やキャリアパスについて話し、意欲を引き出すためのサポートを行います。
  • 目標設定ワークショップ: 全社員参加で、会社の目標を共有し、個人の目標設定を支援します。
  • 社内表彰制度: 目標達成や優れた取り組みを表彰し、社員のモチベーション向上を図ります。
  • 研修制度の充実: 社員のスキルアップを支援し、成長意欲を刺激します。
  • 風通しの良い組織文化: 意見交換が活発に行われ、互いに刺激し合えるようなオープンな環境づくりを心がけています。

これらの取り組みを通じて、社員一人ひとりが「何のために働くのか」という目的意識を持ち、「こうなりたい」という意欲を持って日々の業務に取り組むことができる組織を目指しています。

9. まとめ: 不動産業界の未来を切り拓く – 経営者の覚悟と実践

江副浩正氏の言葉は、時代を超えて、私たち経営者に示唆を与えてくれます。特に、変化の激しい不動産業界において、生まれ持った才能に頼るのではなく、強い意欲とたゆまぬ努力によって未来を切り拓いていくというメッセージは、今まさに私たちが胸に刻むべきものです。

経営者として、私は常に、社員の意欲を引き出し、努力が報われるような組織づくりにコミットしたいと考えています。そして、社員と共に成長し、不動産業界の未来を明るく照らす存在でありたいと願っています。

このブログが、不動産業界で働くすべての方々にとって、少しでも気づきや行動のきっかけとなれば幸いです。

まとめ

本稿では、リクルート創業者 江副浩正氏のマネジメント論を引用し、小村典弘の視点を交えながら、不動産業界における「意欲と努力のマネジメント」について考察しました。

  • マネジメントの才能は後天的なものであり、意欲と努力によって開花する。
  • 明確な目標設定が、努力を成果に繋げるための羅針盤となる。
  • 10代、20代の経験は、その後のキャリアを大きく左右する。
  • 「こうなりたい」という強烈な意欲が、努力を継続させるエンジンとなる。
  • 長期的な視点と日々の積み重ねが、最終的に大きな成果を生む。

これらの要素を踏まえ、小村典弘が実践する組織づくりの具体的な取り組みを紹介しました。不動産業界の未来を切り拓くためには、経営者自身が強い覚悟を持ち、意欲と努力を体現していくことが不可欠です。

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