銀行への新しい国際基準なら金融はどうなるか
8年前に銀行自己資本規制の国際基準を日本が導入した結果が「貸しはがし」でした。
中小企業はバタバタと倒産しました。新国際基準の策定中です。
銀行は国債等を大量に保有しています。金利上昇なら国債等は値下がり損失が発生します。長期固定での貸付金についても、同様に価値が下がります3.
欧州案は金利上昇時に銀行にこの損失を推計計上させてその分の自動的な資本積み増しを求めます。
邦銀は膨大な国債を保有し、日銀試算では金利1%上昇で邦銀所有債券は5.5兆円値下がり。そんな巨額損失を推計計上する国際基準となれば、金利上昇を警戒して、銀行は国債を買わず、住宅ローン等の融資をせず、金融は大ショックでしょう。日本と米国は欧州案には反対し対案を示しています。2016年中での決定を目指しています。(日経2015.6.9,25)